言葉の棚卸し
日常の中であ、これ取っておきたい。
と思った言葉たちをせっせと書き、
せっせと折りたたんで詰め込んでいる瓶がある。
たまに瓶の蓋を開けて、おみくじみたいに手をごそごそいれて一枚だけ取ってみることもある。
実はこれは自分で考えたオリジナルではなくて、元ネタはFacebookで誰が投稿していたものだ。
その方は人から褒められたことを紙に書いて嬉しかった度合いで小銭と一緒に瓶に入れて保管していたらしい。
そこから着想を得て、言葉の瓶詰めをはじめた。そして毎年年末になったらたまった言葉を全部出して、
いろんな人の言葉を思い返しかながら一年を振り返ろうと決めたのである。
そんなわけで年末が来たので言葉の棚卸しをはじめようと思う。
人は会うべき人にしか会わない。だからいつでも自分が一番行きたい場所に行くんだよ
恋愛的瞬間というマンガに出てくるセリフ。
このマンガはめちゃくちゃざっくり言うと、さまざまな悩みを抱えた人たちが恋愛心理学の教授とのカウンセリングを通して前を向いて歩き出していく話。
ずっと手元に大事に置いておこうと思えたマンガ。
『人には幸福になれる権利だけでなく義務がある。言うなれば心理学はそのために生まれた学問であり故に心理学は日常的に実用的であるべきである。
すべての幸福は恋愛的瞬間から始まるのだ。』
恋愛的瞬間 第1巻
強くもなく弱くもなく、まんまいけ
ぜんぜんどこの誰の言葉か思い出せないけど、すごくスッと心に入ってきた言葉。
背伸びをしたり卑下したりするのではなく、今の自分で勝負をしていこうと思えた、背中を押してくれた言葉。
うまく生きられないのが生きているということ
これは最近まで放送されていたドラマ、リモラブに出てくる精神科医の先生が言ったセリフ。
リモラブは今期めちゃくちゃハマっていたドラマで毎回名言が出てきて話題になっていたのだけど、最終回のこの言葉が一番好きだった。
コロナもあって、思うように行かないことがたくさんあって、悔しい、寂しい思いもたくさんして、ああなんで自分の人生ってこうなんだろうと思っていた。
うまく生きられない。それが生きているということならば、生きるって辛いなとも思った。
こんな世の中だけども、生きるを続けよう。
間違えも失敗も言えるようになれ。最初から裸だったら何だってできるよ。
これは話題になったドラマ、MIU404でベテラン刑事が新人刑事との会話のシーンで、言った言葉。
間違えも失敗も言えるような関係は尊いし、そんなことを面と向かって言ってくれる上司も尊い。
ドラマの中で完結させるんじゃなくて現実世界でも下の代に言っていきたいなと思った。
助けられたことに負い目を感じる必要はない
上司がくれた言葉。
もう2年目だからしっかりしなきゃ、恩を返さなきゃと肩に力が入りすぎていたことを知ってそばで見てくれていたからこそ、自分だけに向けられた言葉だと思うとすごく嬉しかった。
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ある人は、言葉遣いは無料でできるオシャレだと言った。
私は言葉集めをするくらい言葉に対して敏感で執着がすごいので、言葉のセンスがある人をみると大好きになってしまう。
せっせと集めた言葉に自分自身が救われることもあれば、誰かを救うこともできるし、ぜんぶ他人の言葉でただ引用してるだけじゃないか!と思われるかもしれないけど、
言葉を吸収した分だけ、自分ももっと言葉を愛せるようになるし、出せるようになると思うのです。
今年もたくさんの言葉に出会えました。
来年もたくさんの愛おしい言葉たちに出会えますように。
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