祖母を亡くした日のこと
先日、祖母の百ヵ日の法要だった。
あっというまだったような、長かったような、でもまだあの老人ホームに行ったらそこにいるんじゃないかと思ってしまうような、そんな気持ちでいる。
祖母が亡くなったのは、私が入院して数日経った日だった。
いよいよ危ないとなって、病院の外出許可を得て会いに行った。
数ヵ月前から、もう私の顔を見てもほとんど名前を思い出せなくなってしまったおばあちゃん。
もう呼吸することが精一杯になった祖母を見て、病院に戻ってからショックで倒れて背中を打った。
その日の夜遅く、祖母は息を引き取った。
眠るような最期だったらしい。
お通夜もお葬式も出たが、私はその頃一番体調が悪く、そこにいることがやっとだった。
感情が壊れていたので、涙すら出なかった。
親戚の叔母さんは、無表情で冷たくなった祖母の腕をさすり続ける私を、見ていられないと言って泣いていた。
お坊さんの言葉もなにも覚えていないけど、私は私なりにきちんと祖母とさようならをした。
四十九日の納骨のとき、私はまだ入院中だったもののかなり回復していて、やっと涙が出た。悲しくて悲しくて泣きじゃくった。
最後まで心配をかけたままだった。
目の前にいる私のことは分からなくなっても、おばあちゃんの中にいる私を(ずいぶん子供だったようだけど)ずっと気にしていた。
りんごちゃんは学校に行けるようになったのか、とよく私の母に聞いていたそうだ。
もう祖母になにもしてあげられない。
大丈夫だよ、という姿すら見せてあげられなかった。
お葬式で心を無くしている私を、どんな思いで見ていただろう。
今は、痛くも辛くもない世界にいてくれたらいい。
私はおばあちゃんが大好きだった。
死後の世界とかよく分からないけれど、おじいちゃんと再会して笑ってくれていたらいい。
どうか幸せに。
見守っていてください。
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