ギター&ベースのポジションを覚えよう2
いつのnoteで何をどこまで書いたか良くわからなくなってる昨今ですが、”大事なことなので2度言いました”的スタンスであまり推敲せずに書き連ねています(笑)。読みにくくてスイマセン。今回はポジションの覚え方2ということで早速始めましょう~。
・ ギターとベースのポジション
6弦ギターのレギュラー・チューニングは低いほうからEADGBE、4弦ベースはEADGであり、ベースは全弦半音5つ分(5フレット分)の完全4度のインターバル、ギターは2~3弦のみが半音4つ分の長3度のインターバルでチューニングすることは前回のnote「チューニングをしよう」でも書きました。取り急ぎ、ギターの指板上のポジションを図で提示します。どーん。
ちょっと小さい(笑)。
続いて4弦ベースの指板図ですね。どーん。
小さくて見づらいですが、はい、覚えてない人は覚えましょう……。何をもって覚えたことなるのかというと、“いざというときに実践的に活用できる”ようになったときです!ギターとベースでは覚える目的も覚えやすさも違いますが、まずは覚えやすいと思われるベースのポジションから解説していきましょう。
・ ベースのポジションの覚え方
まずは4弦ベースのレギュラー・チューニングは低いほうから、“EADG”と呪文のように覚えましょう。5弦ベースは、低音弦側の弦を増やし低音域を拡張してBEADGとする“ローB”仕様が多数派ですが、高音弦側を拡張しEADGCとする “ハイC”仕様もあります。6弦ベースは4弦ベースを上下の音域に拡張してBEADGCとするのが一般的です。4弦ベースしか持っていない方も5,6弦ベースのチューニングは覚えておくと色々と便利なはずです。
次にCの位置を覚えましょう。4弦ベースの場合は3弦3フレットがCです。ベースは完全4度チューニングなので、どの音も1本低い弦の5フレット先が同じ音になります。ということで4弦8フレットもCということも覚えてください。
0と5
1と6
2と7
3と8
4と9
5と10
6と11
7と12
これらの位置関係、つまり5の足し算を覚えておくと便利です。
次に2~5フレットを使って、3弦3フレットのCから始まるドレミファソラシド、つまりCDEFGABCのポジションを“型(ブロック図)”で覚えます。これだけ覚えておけば簡単なメロディも弾けるようになりますね。
最初のドと1オクターヴ上のドの位置関係は常に変わりません。つまり、どの音でも1オクターヴ上の音は2本高い弦の2フレット先にあります。いわゆるオクターヴ・フォームで押さえるポジションですね。ベースでは特に使用頻度が高いのでこれも覚えましょう。
さて、ここからが本題。ベースは完全4度チューニングなので、上記で覚えた型がどこでもコピペできます。つまり、4弦8フレットのCから同じ型を弾くとCDEFGABCと並びます。さらにオクターヴ上にも下にも(弦がないとしても)コピペできます。
Cから始まるドレミファソラシドのブロック図を使ってCDEFGABのポジションを把握したら、それ以外の音は♯か♭のついた音名です。例えばCとDの間の音名はC♯かD♭であることは、以前のnote「音名とスケールとキー」でも書いている通りです。
こうしていくつかの法則を適用すると12フレットまでのポジションを把握することができます。五線譜の読み方と同じ要領で、慣れてくればいちいち換算しなくても音名から直感的にポジションがわかるようになるはずです。例えばEは4弦開放の他に3弦7フレット、2弦2フレット、1弦9フレットというのもすぐ連想できるようになるでしょう。
・ ギターのポジションの覚え方
正直なところ、筆者はベーシストなので、ギターのポジションはベースのポジションを応用して覚えました。つまり、ギターの3弦から6弦まではベースとまったく同じように把握しつつ、それとは別に3弦スタートと4弦スタートのドレミファソラシドを覚えます。それぞれ型が少し変わりますね。2~3弦を跨ぐ場合は型を変形させつつ他のポジションにコピペし、そこから認識しているポジションの領域を少しずつ拡大していくような手法です。
ギターの場合は、6弦スタートのドレミファソラシドを2オクターヴ覚えてしまうほうが早いかもしれません。
・ ハイ・ポジションの覚え方
これも以前のnote「音名とスケールとキー」で書いた通りですが、エレキ・ギター&ベースにはポジション・マークが付いており、12フレットまでのロー・ポジションの音名をしっかりと把握できれば、12フレット以上のポジションについては覚える必要がありません。
3と15
5と17
7と19
9と21
12と24
ポジション・マークは上記のポジションにありますが、それぞれがオクターヴの関係にあります。例えば “15フレットは高いほうの3フレット”と認識すれば視覚的にも音名を認識しやすく、演奏がとても楽になりますよ。
・ Cから始まるドレミファソラシドの注意点
理解している方にとってはとても回りくどい説明になりますが、理解するキッカケになる方もいるかもしれないので、一応書いておきます。
ドレミファソラシドはメジャー・スケール(長音階)です。因みにアイオニアン(イオニアン)・スケールもまったく同じスケールです。ベースの場合、違う音名から(例えばEやFをドとして)メジャー・スケールのブロック図を適用してもドレミファソラシドのメジャー・スケールであることは変わりありませんが、音名は変わります。Eからドレミファソラシドを弾いたらE,F♯,G♯,A,B,C♯,D♯,Eとなります。ポジションを覚えるためにCから始まるメジャー・スケール(もうCメジャー・スケールって書いても良いかな?)を活用しているのは、Cメジャー・スケールであればどの音名にも♯や♭が付かずに覚えやすいからです。
・ Cメジャー・スケールを覚えるには
ポジションを覚えるためにCメジャー・スケールを活用しているわけですが、スケールのブロック図はひとつでも間違っていたら異なるスケールになってしまいます。型が似ているから大丈夫、というわけにはいきません。間違えないように覚えるコツのひとつは、しっかりと音を出して耳でもスケールを確認することです。もちろんチューニングが正しく出来ていることが大前提ですね。
もうひとつは毎日の練習やウォーミング・アップに取り入れることです。Cメジャー・スケールを弾くだけでも結構な練習になりますし(面白いか面白くないか、飽きるか飽きないかは別ですが)、ポジションやフィンガリングを自分で工夫できれば新たな発見もたくさんあるはずです。
余談ですが、僕の個人レッスンの初回では受講される方にドレミファソラシドを弾いて頂いています。実はこれが実力判定テストになっているのですが、これだけで受講される方の(広い意味での)演奏技術レベルはかなりの精度で分かります。“たかがスケール、されどスケール”なんですよ。ドレミファソラシドしっかり弾けますか?
・ 終わりに
ということで、少し長文になってしまいましたが、今回の内容は今年春に出版した書籍『1週間で完全習得! コード理論で作れるベース・ライン 超入門』に書いている内容とほとんど同じです。転載というわけではないですが、同じ人間が書いてることなので……。いまアマゾンを見てみたらプレビューの範囲で今回のnoteで書いたことは全部読めちゃいますね(笑)。
noteには字数制限がないので、読みにくいところがあるかもしれませんが、根掘り葉掘り書けるので読んで頂けばそれなりに発見や気付きがあるのではないかと思います。対して書籍には書籍の良さがあります。パッケージされていて読みやすいし。御興味がありましたら是非ともご購入ください(笑)!
次回は趣向を変えて、読者様に頂いた質問にお答えする形で音作りに関する興味深い(であろう)お話を書く予定です。ではまた。