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小骨を抜いて【ひとり編集後記】20250210号
2月8日、9日の2日間、ライターの佐藤友美さんことさとゆみさんが主宰するライティング道場に参加しました。
参加した理由は、ライティング技術の向上でしたが、テクニックの話よりもライターとして生きること、あるいはもっとシンプルにものを書くときに大切にしたいことがグサグサと刺さりました。
一般読者であれ、社内や取引先の人であれ、家族や友人であれ、つくった文章を読んでもらうことは、相手の時間を奪うこと。
そんな風に考えたことがなかったのだけど、言われてみればその通り。
だからこそ、読んだ人が少しでも面白かった、得した、助かった、幸せになれた、またがんばろうと思えたなど、ポジティブになれる文章をつくりたい。
講義を受けて、言葉に対してもっと真剣に向き合っていくことを誓いました。
2日間の講義の中にはワークもとり入れられ、さとゆみさんから講評もいただけました。
その一つで、わたしやっちゃんたんですよね。
自虐で書いた文章でしたが、読み手のことをすっかり忘れて、調子にのった独りよがりな文章を作ってしまったんです。
だれにも見せない日記ならよかったのだろうけど、ライターとして読み手の存在を忘れるなんて…ありえないですよね。
「小骨を抜くことを忘れずに」。
失敗したからこそ、この言葉が胸にしみます。
しみすぎて真っ黒です。
絶対忘れない。
たった2日間の講義でしたが、本当に濃い内容で、1日経った今も頭がまだもうもうとしている状態。
もうもうが晴れたとき、きっと一回りも二回りも人としてライターとして成長しているような気がします。
そんな風に考えれば、人生折り返している今なお、これからが楽しみになります。
でも、緊張感も忘れずにいたい。
「文章には、その人の考え、主張、心の内、生きる態度がにじみ出る」。
講義中、何度もこう繰り返してくれたさとゆみさん。
本当にその通りだと思う。
ライターの仕事は、自分をさらけ出すこと。
肝に命じていきます。