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企画を売る【ひとり編集後記】20250115号

これまで自分のスキルや経験を売り込むことはあっても、企画を売ることはありませんでした。

それが、ここ最近は「こんな本を作りたい」「この人とこんな特集組みたい」と思うことが多くなり、最近は「企画を作って売る」ことに注力し始めました。

企画を作るって大変ですよね。
そしてそれを売るなんてもっと大変。

世の中を見渡せば、同じような切り口、似たような構成、ターゲットもまるかぶりの企画のなんと多いこと! 
最初はそれが気になり、せっかく立てた企画も自分の中でボツにしていたのですが、編集者仲間に壁打ちしてもらううちに気づいたんです。

「私のこの思いは私だけにしか表現できない!」ということを。

そこに気づいてからは、世の中にあふれているコンテンツに気後れすることがなくなり、むしろよいお手本として捉えられるようになりました。

企画書はラブレター

私が企画書にまとめる内容は大きくわけると以下の通りです。

  1. どうしてこの本/特集を作りたいか(企画趣旨)

  2. この本を届けたい人達はだれか(ターゲット)

  3. 何をするか(企画内容)

  4. 類似本

1の企画趣旨には、「私がこの本を作りたい理由」を熱く、簡潔にまとめます。
思いが熱すぎるとつい書きすぎてしまいそうになりますが、スライド1枚にまとめます。
ボリュームはライトだけど、濃密に、濃厚に。

2のターゲットはペルソナを立てて解説します。
こちらもスライド1枚に。

3の企画の内容は、企画にもよりますが、だいたいこのような項目でまとめています。

  • 見出しと概要

  • 掲載する情報

  • 著者候補(具体的に。交渉できる場合は、企画書を売り込む前に打診しています)

4の類似本は3~4冊ほどでしょうか。

全体でスライド10~15枚くらいです。

私はPowerPointにまとめていますが、Word形式でまとめている方もいるようです。
形式はどちらでもよくて、要はわかりやすいか、みやすいか、ですね。

そして、昨日は今年初回の売り込みに行ってきました。
残念ながら企画はお買い上げにならなかったのですが、別のお仕事をいただけたので、それはそれで嬉しい限りです。

私の地元、石川県能美市の「なかた」どら焼き

売り込みは取材とはまた違う緊張感と疲労感をともないます。
そして達成感も。
こんな日は、糖分補給は欠かせません。
(おやつを食べる口実はいくらでもある)。

お買い上げいただけなかった企画書ですか?
もちろん買っていただけるまで売り込みますよ。

早速マイナーチェンジして別の出版社さんに先ほどかけあったところ。
どういうお返事がくるのか、今から楽しみです。

さて、手元にまだ形になっていない企画があと2つあります。
早く企画書にまとめなければ。


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