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小説が泣いていた【散文】

自分の悩みに対して
結論が出ている人は
小説を書ける

何かに強く捉えられて
心を侵食されたなら
空色のラムネがペンとなって
くるくると書けてしまうんだろう
その小説を

意味深いまぁるい空間を
言葉が満たして
涙のような成分の凝縮された
読み物となる

心の中
読んだ物は広がり
宇宙を染める 
それはきっと
答えに等しいような
「慰め」や「希望」という光を
与えられた印で
ショックと共に温かな温度で
いつまでも自分の体温となり
存在し続ける
強いものである

その代わり
弱さこそが
迷える心こそが
その柱を支え
ラムネのペンを走らせる
空色の内容は
人間特有の共通言語で描かれる

私は小説を読まない人間だった
小説に何が描かれているのか
知らなかったからだ

これから楽しみが出来た
空色ラムネのペンは
存在している
私には計り知れない能力が
この世には有る

知らないことを知る瞬間は訪れて
そちらの世界へ誘われ
私は自分の人生を生きている

全ては宇宙の懐で起こる出来事
この物語も
小説も
不思議に満ちた輝きをくれる
温かな計算事なのだ
ただし計算されてなどいない
自然という神秘に見える私には…

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