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【漆黒の暗闇】視覚がなくなると、相手は「存在」でしかなくなる【ダイアログ・イン・ザ・ダーク】

久しぶりにダイアログ・イン・ザ・ダークに行った。
ここでは「漆黒の世界」を体験することができる。
目をつぶっても開けてもまったく同じ。一筋の光もささない暗闇の世界

視覚が奪われるとワタシたちはどうなるのか。

わたしたちは普段、無意識に視覚に頼り続ける生活をしている。
五感の7割から8割くらいが視覚。残りの20%で他の感覚を使っているとも。

その、感覚の大部分を占めている視覚をつかえなくなると・・・
それまで無意識に押し込められていた他の感覚がびっくりするほど出てくる。

足の裏の触覚。冷たい。じゃりじゃりしてる。つるつる。

手に触れるもの。
これなに? あー、これは柵だ。あ、水!つめたい。水の入っている容器は石でできてる?

音。ヒトの声。ちょっと下の方から。あ、座ってるのかな?
どこから聞こえてるんだろう。そっちに行きたい。
水の流れる音。どこからなんだろう。涼しげだ。

見えないからこそ、声の掛け合いが大事になる。
知らない人とも触れ合える。というか、そうしないと動けない。

見えない。見えない。なにも見えない。

そこにあるものすべてが「ただの存在」になる


見えることはほんとうに便利だし、見えないと社会で生活していけない。

でも、見えることで、失っていることって、実はものすごく多いんだと。

見えないことで、すべての存在の「エネルギー」を自動的に感じることができる。というか、エネルギーでしか認識できない。

それがどれだけ豊かなことか。

「この漆黒の世界にいるのは、決められた時間内のみ」という安心さがあってこそ、わたしたちは漆黒の世界を享受できる。

視覚を除いたこの豊かすぎる四つの感覚
これらとともにいること。

それがまさに、右脳さんの世界そのもの。

いま、自動思考を消す過程にあって。
それを深くふかく感じた。


ダイアログ・イン・ザ・ダークはいま都内2か所にあるけど、神宮外苑にあるのは今月いっぱいで閉館するという。
2月からは竹芝の会場のみとなるけど、ぜひ、多くの方に訪れてほしい!

https://did.dialogue.or.jp/

わたしは8年前に初めて体験してからもうこれで4回目になるけど、毎回毎回、感じることや気づきは変わってきている。



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草薙 拡子 Nagi
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