シェア本屋の一日店長デビュー
西日暮里BOOK APARTMENで棚主になると、一日店長になることができる制度があります。要は一日、本屋の店番ができるということです。
(他のシェア本屋でもある制度ですが、シェア本屋によって規約があると思いますので、これから棚主を検討されている方は、確認お願いします。)
私のデビューは、焦って緊張して、めまぐるしく終わった気がしました。
一日の本屋業務の説明を受けた後は、一人で店番になりました。
接客業でずっと働いていたので、そんなに緊張していませんでしたし、問題ないと思っていました。しかしいざ、お客様がレジに来た時に、焦って手間取ってしまい、パニックになりました。その時に颯爽と現れたのが『大人の本とこどもの本』棚主の子供店長、当時、小学校3年生の男の子でした。「どうしたの?」声をかけてくれました。焦りながら、状況を説明すると彼は、慣れた手つきでレジと購入後の作業まで教えてくれました。少しの間、一緒に店番してくれて、安心して店番できました。子供店長が帰宅してから、他の棚主さんの棚から本を購入して、そのままレジで待機しながら、その本を読みました。すごい贅沢な気分でした。そうこう、しているうちに閉店の時間になりました。
一日店長をしていて今でも感じることは、本屋の接客は独特な気がしています。「どの職業でもそうだろう」言われてしまいそうですが。
本屋のお客様によっては、本屋の亭主と話したい方と話しかけては、いけないお客様がいます。
私もですが、話しかけられると、緊張してしまったりします。(いやでは、ないです)
私は、「いらっしゃいませ」と本を見に来てくれたお客様が退店する時も「ありがとうございます。」と声をかけるようにしています。
接客に正解はないですけど、コミュニケーションの一つで、どんなお客様でも一声かけると何かしらかえってくる気がしています。
今は、初めてのお客様と2時間くらい話し込んでしまうことも、あります。
いつの間にか本の会話から、別の話で盛り上がることも、しばしばです。
シェア本屋だと、接客の考えも棚主によってちがうので、意見交換するのも楽しいですし勉強にもなります。自分の店番ではない日に訪れると、お店がガラッと変わっていることもあるので、それも楽しみの一つですね。
次回は、現在の店番の話をすこし書こうと考えています。