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【過去曲】空を泳ぐくじら

くじらの長い空の旅路。


「既存楽曲復活祭」というイベントに参加しています。
過去に作ったボカロ曲の動画にタグをつけるイベントです。
期間は11月19日の23:29まで。

聴いたことない人は聴いてみて。
すでに聴いた人もまた思い出してね。


幻想的なサウンドに、くじらの物語の詞を乗せた歌です。
茅歌コナギさんのしっとりと落ち着いた歌声もぜひお楽しみください。




空を泳ぐくじら、というのは、ファンタジーなモチーフでは定番のひとつですが、それを私が作ったらどうなるだろう?と思って制作しました。

3DCG立体影絵でくじらの動画を作るのも楽しかったです。楽曲の雰囲気ともうまくあったと思っていてお気に入り。


もともとこの曲はインストで、「いつか見た幻想風景」というアルバムに収録していたもの。

「空を泳ぐ鯨」と漢字のタイトルで入っています。
メロディやイメージはそのままに、再編曲して歌を乗せました。


思い返せば、この曲はかなりあっさりと出来上がった曲です。

歌詞も、降りてきたアイデアに任せてさらっと書きあがりました。

曲の制作日数もあまりかかっていなかった記憶があります。
当時、スピードドローイング的な書き方がどっぷりマイブームだったのもありまして、インスト版の作曲にかかった時間は2時間くらいだったはずです。


実はこの曲、投稿前は、音も歌詞も手癖が強くていつも通りすぎ?工夫が弱いかな? なんて自己評価だったのですが、今でも「この曲が好きです」と言ってもらえることも多く、私の曲の中ではかなり再生されている曲です。

今回、既存楽曲復活祭は、どの曲で参加しようか迷ったんですけど、聴いてくれる人の反応を参考に「空を泳ぐくじら」にしてみました。


作曲面での話。

この曲はマイナースケールにドリアンスケールからの借用和音を混ぜたものです。このスケール好きなんですよね。

メロディはずっとマイナースケールですが、Bメロの「空の底に行けば~」から伴奏にドリアンスケールの音が出てきます。

やや暗めのメロディで落ち着いているのだけど、静かに光が差しているような、真っ暗闇ではないような、そういった雰囲気の理由はこのドリアンスケールにあります。

白い鍵盤だけでドリアンスケールを弾くと、
D-E-F-G-A-B-C-D(レミファソラシドレ)
になります。
あまり見かけない音の並びですよね。

ドリアンスケールは現代のポップスではなかなか使われないので、聴き慣れていない、不思議なファンタジーらしい空気感があるスケールです。
ゲームミュージックでもよく使われるほか、あとはジャズのアドリブなどでも使われますね。

スケールで楽曲の明るさや雰囲気が変わって聞こえるのって、考えてみたら不思議。




さてはて既存楽曲復活祭、どうなるでしょうね。
2200件以上参加楽曲があるようで、盛り上がっているようです。

19日までにどのくらい時間が取れるかわからないですが、期間中に聴いて回りたいな。

過去曲でお祭りをするのは面白い試みですよね。

ニコニコ動画で「既存楽曲復活祭」というタグで検索すると参加楽曲が出てきますので、あなたもお時間があれば巡回してみると楽しいと思います。知らなかった好きな歌との出会いがあるかもしれません。

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akari-A
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