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【詩】 Blue

ふいに積み上げた
公道を飛ばして
懐かしい果実を
ほおばっていた

ダンスするしかない
合図鳴らしたなら
弁護されてみたい
わたしたちの
何の取り柄もない幻想は、

(微風くらいあったから)

遠ざかる鱗粉の
秘密基地では
空洞を思いやるようでいて

開け放たれた
いまごろ大胆なうつしみを
投げだしているころだろう
前世。

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