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第3回【命の授業】

この度、北海道湧別町立ゆうべつ学園にて、第3回目の命の授業を終えました。

今回は、授業を始めて以来、初めての中学生。1〜3年生の56名を対象に開催しました。
小学生や高校生とは別の難しさがあり、授業内容を考えるのに悪戦苦闘し、半分ほど一新しました。
最後まで、この内容で中学生に届くのだろうか、という不安を抱えながら挑んだ授業です。

湧別町は、約半数が第一次産業を占める町。
生徒は、実家が酪農家、農家、漁師など、私よりも命に近いところで暮らしています。

そんな生徒たちへの授業は、

そもそも私以上に詳しいのでは..?
親に話を聞いた方が良いのでは..?

というプレッシャーもありました。
さらに、中学生という思春期の子達は、素直に聞いてくれるのだろうかという不安もありました。

しかし、授業中も発言したり、頷いてくれたり、ニコニコしながら聞いてくれる生徒たちを見て、ほっと一息。

結果的には、無事に中学生の心にも届けることができました。
許可を貰いましたので、生徒たちの授業の感想を一部、ご紹介します。  

▼授業の感想

【授業で学んだこと】
「いただきます」の言葉の重みを知れた。海外に行くと今までの自分の価値観が壊れるってのが、自分もあったからすごい共感できた。写真がすごく可愛かったです。
【メッセージ】
本日は講師していただき、ありがとうございました。「いただきます」の言葉の重みを知れたので、とてもいい時間になりました。今までの価値観が壊れたような気がして、とてもいい時間になりました。今後、自分の家の牛に対する見方が変わりそうです。ありがとうございました。

中学3年生

【授業で学んだこと】
今回の授業を受けて、命の大切さや、いただきますの言葉の意味など、たくさんのことを知ることができました。今までの人生の中で、自分が何で変わったのか、自分らしさで変わらないありのままの自分でいいことなど、新たに知る事ができて、すごく良かったと思いました。これから、食卓に並べられる全ての食材に、感謝と「いただきます」に気持ちを込めながら過ごしていきたいと思いました。
【メッセージ】
今回は、このような場を開いていただき、ありがとうございました。今回の授業で色々なことを学ぶことができました。私の家は畜産業なので、牛に触れることが多いので、日々当たり前に生きている牛が、自分の命に関わることを、忘れずに過ごせたらいいなと思いました。いただきますと感謝の気持ちを忘れず、ご飯を食べていきたいと思いました。

中学3年生

【授業で学んだこと】
いただくことは当たり前だと思っていたけど、今日の授業で牛や豚、羊などが一生懸命に生きていたものを頂くことを知って、いただきますと言うときに動物や食に関わる人たちに感謝していきたいと思いました。
【メッセージ】
今回のお話で、いただきますと進路の大切さについて学びました。いただきますでは日本の文化で地球のめぐみ、命、実り、生産者、料理人などの食に関わる全てに感謝することだと知りました。普段、当たり前にいただきますと言い、当たり前に命をいただいてきて、命についてあまり深く考えたことはなかったけど、お話を聞き、命のありがたさを感じながら食事していきたいなと思いました。進路では今、趣味はあるけどそれが自分が本当にしたいことなのか悩んでいました。でも講師の方が、「我がままに我が道を」という言葉を大切にし生きていることを知り、一人ひとりは違うんだから、まだ見つからなくても、自分のペースで他の人よりも見つかるのが遅くても、それが自分の個性だと思い生きていきたいなと思いました。今回は本当にタメになる事を教えてもらいありがとうございました。これからは私も自分が大切にしたいと思える言葉をゆっくり、焦らず見つけていきたいです。

中学2年生

【授業で学んだこと】
いただきますは、今まで食べる前の挨拶だとしか思っていなかったけど、今回の授業で、いただきますには色々なものへの感謝が込まれていることがわかった。これからは、もっと命を大切にしていきたいし、人間は人間、牛は牛などではなくて、動物として考えて今後も生活していきたい。
【メッセージ】
今日は湧別町に来て、命のことについて教えてくださりありがとうございました。今までは、他の命について感謝したり、大切に考えたことがありませんでしたが、今日の話を聞いて自分たちが生きられているということは、他の命が犠牲になっているということが改めてわかり、今後は、いただきますにしっかりと気持ちを込めて感謝を込めて言いたいし、今後は人間以外の命もしっかりと大切にして生きていきたいです。今日は本当にありがとうございました。

中学1年生

とある学生さんの一言で始まった「命の授業」。
これまで授業を受けてきた生徒たちの人生において、少しでもヒントになれたなら本望です。

来年以降も、「命の授業」に需要があれば継続していきたいと思います。
今後とも、皆さまの応援をよろしくお願いします。

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