ファシリテーションセミナー④
こんにちは、あかっぱです(^^♪
今回は前回の記事に引き続き、ファシリテーション、その最後の極意についてまとめていきたいと思います。
ずばり、それは「イノベーター理論」です。
これは前回まとめた「スカウター」で観察、把握した参加者を、いかに「指名していくか」という段階で使える理論です。
イノベーター理論とは?
聞いたことがある人もいるかもしれません。
マーケティングの分野で活用されている理論です。
細かくはいろいろなサイトに掲載がありますが、端的に言ったら
例えば、新しい商品を流行らせるためには「こういう風な人に順番に紹介していったらいいですよ」という理論です。
イノベーター理論では、5つの層があると紹介しています。
① イノベーター〈革新者〉
② アーリーアダプター〈初期採用者〉
③ アーリーマジョリティ〈前期追随者〉
④ レイトマジョリティ〈後期追随者〉
⑤ ラガート〈遅滞者〉
「あー、なんか難しい用語出てきたよー」と思ったあなた、大丈夫です、実はあなたも使っていますから、このイノベーター理論。
例えば、皆さんが営業の人だとして、次のA~Eのどの人からまず声を掛けますか?
A 「絶対買います」と言っている人
B 「迷ってます」と言う人
C 「みんなが買うなら」と言う人
D 「条件が合えば」と言う人
E 「あんまそういうの興味ないんで」と言う人
まさか、いきなりEの人に「買ってくださいよ~」と声をかける強心臓の持ち主はいないのではないでしょうか?
順当にいけば、Aの人から声をかけたら、徐々にBの人が「あ、それなら」と言い、Cの人も「みんな買っているから」と買ってくれるかもしれませんよね。
特に、日本人は「C」が多い(8割といっても過言ではないかも!?)ので、Cを乗り越えたらこちらのものかもしれません。
言い換えれば、BBQをするとき、燃えにくい炭や大木から火をつけるのではなく、燃えやすい松の葉や新聞紙から火をつけるのと同じで
ファシリも「火が付きやすい人」(肯定してくれそう、意見をすぐに言ってくれそう)な人から指名する
これが鉄則なのです。
ファシリのイメージはポケモン?
突然ですが、皆さんはRPGゲームをやりますか?
ドラクエでも、ファイナルファンタジーでも。
かくゆう、私がやったことがあるRPGというとポケモンです。
ポケモンでは自分の手持ちには最大6匹までのポケモンを連れることができます。
その6匹の仲間を使って、伝説のポケモンや、ジムリーダーや四天王と戦っていきます。
実は、この「6匹のポケモン」の使い方が、まさに「イノベーター理論」なのです。
ポケモンで相手が水タイプなら電気タイプのピカチュウを出す、炎タイプならゼニガメ、といった具合です。
つまり、ファシリで言えば、
「ちょっと場が盛り上がりに欠けるな」 ⇒ 「○○さんならなんか言ってくれそう!」
「あー、なんか話が停滞してきたな」 ⇒ 「じゃあ○○さんだ!」
「この分野の話になってきたな」 ⇒ 「△△さんなら話を広げてくれそう!」
という視点で、人を指名するのです。
これは「君に決めた!」とモンスターボールを投げる感覚でファシリをするのがいいのかもしれません!
ファシリテーションにおけるイノベーター理論とは?
では具体的に「イノベーター理論」を使うことを考えてみたいと思います。
ファシリテーションに置き換えると、スカウターで把握した参加者をいかに指名するか、に当たります。
つまり、前々回紹介した「ベルマークの理論」と同じで、基本は
「はじめに盛り上がりやすい人を指名する」
ということです。
ですが、ベルマークの理論でいう「起」「転」「結」の「起」から「転」に行く、つまり「なんかいい話」で終わらせず、うねりを作り、場をさらにもりあげるためにはそれだけではいけません。
どうするのか?
一つは
アインシュタインを当てる
???
どういうこと?
ある程度場が盛り上がった(「起」が出来上がった)ところで、ある意味、ひねくれ者や、人と違う考えを持つひとを当てて、場に混乱をもたらすのです。
それの役目を果たすのが「ひねくれ者」や「本物志向」の人です。
これこそ、混沌をもたらすために「君に決めた!」と送り出す気持ちかもしれません。
そんな人の意見をみんなで考えながら、カタルシス(「結」)、つまり「参加者にとってのポジティブな納得解」に導くことができれば、参加者が満足のいくファシリの完成です。
これを典型的な型とすると
① ノリがいい人
↓
② 合わせる人
↓
③ 本物志向、まとめ思考の人
↓
④ 否定的、よくわかっていない人
の順番で当て、③④の部分で、「転」(混沌、混乱)を引き起こす、そのイメージが「イノベーター理論」です。
さあ、次回はそのファシリの具体的なものを見ていきたいと思います!
To Be Continue!!
最後までお読みいただきありがとうございました。