「なるほど」はビジネスでNG?相手に失礼にならない言葉選び
僕は46歳なんですが、「なるほど」という言葉は失礼に値すると最近知りました。
「なるほど」と言い続けて生きてきました。
「なるほど」の何がいけないのでしょうか?
ビジネスシーンでは、「なるほど」という言葉は相手の意見を評価したり、上から目線に聞こえたりする可能性があるので、失礼にあたる場合があるらしいです。
なので代わりに「承知しました」「おっしゃる通りです」などの言葉を使うと良いでしょう。
ということなのですが。
しかしどうでしょうか?
「なるほど」と「承知しました」「おっしゃる通りです」は、意味が違くないですか?
「承知しました」「おっしゃる通りです」は同意です。
しかし「なるほど」は同意ではありません。
理解したという感じでしょうか。
理解はしたけど、同意はしていない状態です。
なので「なるほど」は『なるほど。しかし…』と反論ができます。
「承知致しました」「おっしゃる通りです」は『おっしゃる通りです。しかし…』と反論するのはおかしいです。
同意して反論は矛盾が生じています。
逆に失礼にならないでしょうか?
考えすぎでしょうか?
なので言い方を変える。
「承知しました。ただ、私からも一点申し上げたいことがあります…」
「おっしゃる通りです。それでも私はこう考えています…」というように、自分の意見を柔らかく表現する。
ただこれは根本的な解決にはなっていません。
結局、同意して反論しているわけです。
しかし、これしかないということになると、「承知しました」「おっしゃる通りです」とまず嘘を言えということでしょうか?
これが「なるほど」から反論だと、嘘にはなりません。
なぜなら「なるほど」は理解であり同意ではないからです。
しかし「承知しました」「おっしゃる通りです」から反論だと、嘘をつくことになります。
なぜなら「承知しました」「おっしゃる通りです」は同意だからです。
僕は嘘はあまり好きではないので、言いたくありません。
というか、やはり「なるほど」と「承知しました」「おっしゃる通りです」が根本的に意味が違うのです。
代わりの言葉になっていないのが問題です。
では、代わりなる言葉はあるのか?
「なるほどですね」、「なるほど、そうですね」は敬語でもなく、文法的にも誤りらしいです。目上の人には失礼にあたる場合があるらしいです。
そうなると「なるほど」の代わりになる言い方はないのか?
調べたところ、ひとつありました。
「左様でございますか」
これどうでしょうか?
これは同意しているわけではありません。
なので「左様でございますか」の後、反論しても矛盾はありません。
僕は嘘をつかなくてもいいということです。
なのでこれからは「なるほど」ではなく「左様でございますか」を使っていこうかなと思います。
「左様でございますか」
古風過ぎてバカにしていると不快感を与えるかもしれませんが、それはもう仕方ありません。
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