#短編
脳みそいただきます物語
『脳喰い』
薄暗い部屋で、男は一人、テーブルに向かっていた。
テレビからはニュースキャスターの声が響いている。
「…都内で著名な専門家が次々と犠牲となる猟奇事件。警察は犯人の特定を急いでいます…」
男はニュースに目もくれず、目の前の皿に盛られたものをゆっくりと口に運んでいた。
それは、白く半透明で、かすかに揺れる、まるで豆腐のようなものだった。フォークで軽く押すと、ぷにゅりと形を変える。
男は
カードが教えてくれた本当の気持ち物語
『願望現実カード』
夜の街を歩いていた彼は、突然目の前に現れた謎の男に声をかけられた。「君、このカードを持っていると、何でも願いが叶うんだ。興味があるかい?」
男は彼に小さな紙切れを差し出した。
それは、白い四角に赤い文字で「願望実現カード」と書かれたものだった。
彼は、男の言葉に半信半疑だったが、好奇心からカードを受け取った。
「ありがとう。でも、本当に効くのかな?」彼はカードを見ながら尋ね