シェア
赤岡典明
2019年9月26日 02:35
【仮面バスターの家 イビキ 息子への伝言】もう夜中、世間は寝静まっている。街家の電気は消えており、街灯だけが数個光っている。小野剛は、サタン首領から電話で聞いた住所に向かっている。「ここか」たどり着いたそこは、ごく一般的な3階建てのアパート。「意外と稼いでないんだなー。えーと102だな」小野剛は102号室の玄関前まで行った。表札があった。「鬼瓦」と書いてある。「鬼瓦って!仮
2019年9月17日 03:09
【元妻 女戦闘員登場 サタン首領へ電話】「お久しぶりね。あなた変わってないわね」小野剛の元妻、女戦闘員の奈緒子だ。やはり家だというのに、タイツを履いている。そして覆面をしている。剛「お前も変わってないな。ところで悪いな、正利がお邪魔しちゃって」奈緒子「別にいいわよ。私の息子でもあるんだから」「小野さん」奥から声が聞こえてきた。何か聞き覚えがある声だった。「こんばんわ」
2019年9月5日 16:46
【息子の熱 家の側で戦闘 仮面バスターにキレる 土下座】体温計がピピピッと鳴った。38℃を表示していた。小野剛は悪の秘密結社サタンの戦闘員である。その小野剛には一人息子がいる。正利、8歳、小学2年生、38℃だ。いつもは元気いっぱいだが、今日は顔を真っ赤にして横になっている。「今日は学校休みなさい。お父さん連絡しとくから」小野剛は携帯を取り出すとメールが鳴った。「なんだこんな