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非美大卒でも1年半でNewsPicksのデザイナーになれる本16冊

こんにちは、NewsPicksのデザイナーのよっしーです。

NewsPicks Adventカレンダー16日目を担当させていただくことになりました。とても緊張します...。

9月に入社し現在NewsPicksのアプリの機能改善やブランドの共通言語になるデザインシステム構築、広告バナーやイベント周りのデザイン、採用にも関わらせていただいています。つい一昨日にありがたいことに開発チームの新人賞をいただきました。

そんな私は2年前、デザインを全く知らない人間でした。4年間非デザイン職について、いまでは会員数300万人・有料会員数8万人のNewsPicksのプロダクトデザイナーとしてやらせていただいています。独学でwebやUIデザインを学んできた私にとって、本は師匠です。そこで今回「デザインの基礎」「美大卒アートディレクターから学ぶブランドデザインの思考」「ユーザー体験設計」の3つ分けてその一部をご紹介します。

未経験からデザイン領域にシフトしたい方のお役に立てれば幸いです。

※ 当時UIデザインを学ぶ上で必要と感じた本であり、読者のみなさんがこの記事を読んだタイミングではレガシーな考え方になっている場合もありますので一つの参考としてご覧くださいm

レイアウト・Web/UIデザインの基礎を知る本

まずはデザインの基本を知るための本を、身に付けたい基礎力と合わせてご紹介します。

1.「なるほどデザイン <目で見て楽しむ新しいデザインの本。> / 筒井 美希」

こんな基礎力をつけたい方におすすめです
・レイアウトの基礎を知る


2.「たのしいインフォグラフィック入門 / 櫻田潤」

こんな基礎力をつけたい方におすすめです
・レイアウトの基礎を知る


3.「だから、そのデザインはダメなんだ。WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる / 香西 睦」

こんな基礎力をつけたい方におすすめです
・デザインの良し悪しを判断する目


4.「レイアウト、基本の「き」 / 佐藤直樹」

こんな基礎力をつけたい方におすすめです
・レイアウトの基礎を知る


5.「伝わるデザインの基本」

こんな基礎力をつけたい方におすすめです
・レイアウトの基礎を知る


6.「ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング」

こんな基礎力をつけたい方におすすめです
・ロゴデザインの考え方を知る


7.「UIデザイナーのためのSketch入門&実践ガイド」

こんな基礎力をつけたい方におすすめです
・ツールの使い方を学ぶ


そのほか、webやスマートフォンインターフェースの構造を理解するために次のような本も大変参考になったのですが、最終版から2年以上経過しており、書籍名のご紹介だけにとどめさせていただきます。デバイスやwebの流行に影響を受けやすい内容は新しい情報をどんどん取り入れていくのがよいので、関連書籍の最新のものをお選びいただくのが良いかと思います。

・神速シリーズ(Photoshop, illustrator)
・プロとして恥ずかしくない新WEBデザインの大原則
・ウェブデザインのつくり方、インターフェイスデザインの考え方。
・スマートフォンのためのUIデザイン
・レスポンシブwebデザイン超実践デザイン


美大卒アートディレクターからブランドデザインの思考を学ぶ本

美大で学ばれブランドデザインをされる繊細な感覚や表現のその言葉を大事にしたいと思い読みました。特に私が好きな3名、佐藤卓さん、深澤直人さん、原研哉さんの書籍を心に残った言葉とともにご紹介します。

8.「塑する思考 / 佐藤卓」

“デザインはとかく意識的になされるものですが、その前に、無意識ということについて考える必要があります。人が頭で考えないまま身体が行動する時、いったい何がおきているのかをよく考察してみるべきなのです。”
“まず気を惹くための「魅力的な分からなさ」がなければなりません。では、分からなさの魅力とは何なのでしょうか。それは「違和感」だと私は思っています。”


9.「デザインの輪郭 / 深澤直人」

“周りの空気を描くことで見えてくるものが、そこに存在すべき姿である。周りの空気と無関係な輪郭を描くということは、星という実態が見えずに、空を観て描いた空想画のようなものである。輪郭を成す要因は、誰しもが共有している。だから誰もが輪郭を既に知っている。ただ、それを自覚していないだけなのである。”


10.「白 / 原研哉」

“紙の上に乗るということは、黒いインクなり、墨なりを付着させるという、後戻りできない状況へ乗り出し、完結した情報を成就させる仕上げへの跳躍を意味する。白い紙の上に決然と明確な表現を屹立させること。不可逆性を伴うがゆえに、達成には感動が生まれる。またそこには切り口の鮮やかさが発言する。”


ユーザー体験を知覚・心理から考える本

届けたいユーザーにブランドやサービス価値を提供するために読んでおきたい行動心理学、知覚といったアカデミックな内容(もしくはアカデミックな内容を含む)の本です。次の本も印象的な文章を抜粋して合わせてご紹介します。

11.「誰のためのデザイン? / D.A.ノーマン」

“デザインは命を救うこともできるのだ。”
“優れたデザイナーは飲み込みが早い人でなければならない。今日カメラのデザインを求められたとしても、明日は交通システムのデザインや会社組織の構造をデザインするよう求められることもあるからだ。一人の人がこのように多くの分野で働くことがどうして可能なのか。それは、人のためのデザインの基本原則は、すべての分野を通じて皆同じだからだ。人は皆同じであり、だからデザインの原理も同じなのだ。”


12.「融けるデザインーハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論 / 渡邊恵太」

“そして、知覚と行為=インタラクションが生まれるところで体験は生まれる。自己へ帰属した新しい道具が世界の知覚を拡大し、そこに新しい「可能」を体験する。これが身体拡張の原理である。”


13.「インタラクションデザインの教科書 / Dan Saffer」

“(インタラクションデザイナーは)問題を解決するだけでなく、人間同士のインタラクションをもっと豊かに、もっと深く、もっと優れたものにしていくことでもある。つまり人間同士をつなげるためによい方法をみつけ、世界を住みやすくするのである。”


14.「UXデザインの教科書 / 安藤昌也」

“(自己効力感とは)「やれるかどうか」ではなく、「やれるように頑張れると思うか」という効力予期と呼ばれる度合いを意味している。(中略)トラブルに逢ったときには自分で対処したりとさまざまな対処をしなければならないが、そうした努力をどれくらい頑張れると思うか、という自分の能力の度合いが製品利用の自己効力感になる。”


15.「スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。ー未来を思索するためにデザインができること / アンンソニー・ダン&フィオーナ・レイビー」

“冒険のないアイデアは、人々の心に残らないし、常識に疑問を投げかけることもない。あまりにも奇抜すぎると芸術で片付けられてしまうし、あまりにもふつうすぎると難なく受け入れられてしまう。”


16.「消極性デザイン宣言ー消極的な人よ、声を上げよ。……いや、上げなくて良い。 / 栗原 一貴, 西田 健志, 濱崎 雅弘, 簗瀬 洋平, 渡邊 恵太」

“(消極性には)「いかに人をその気にさせないでおくか」という設計要素が見えてきます。そういう意味で、消極性とは「長く付き合うための戦略」であるともいえます。”


さいごに

年末年始、こたつのお供になりそうな一冊はありましたか?

ここまでご紹介しましたが、何より大事なのは伝わるデザインを「つくる」スキルです。私自身、はじめの数ヶ月は別の仕事と並行して勉強していたのですが、デザインを仕事にしてからの方が圧倒的に学ぶことが多かったです。本を読みながらアウトプットし続けるように頑張りたいですね。

またときどきはデザインとはまったく関係のないところに触れて、視野や想像力の振れ幅をつくることも大事だと思います。人の感情に届けるためには共感できるストーリーを設計する必要がありますから、どんどん共感して、泣いて笑って怒って、感情を揺さぶるような経験をたくさんしていきましょう。

よかったらコメントで本の感想を教えてくださいね。
NewsPicks Adventカレンダー、明日はもりもりです!

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Yoshi
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