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彼女はやさしい。こどもはやさしい。

食事をする時いつもわたしやパパに、ひと口どうぞ、と匙を差し出してくれる。
シェアの気持ちは根源的なものなのだろうな。と思っていたら、ちょうど何らかのテレビのドキュメンタリー番組で動物が食べ物をシェアするということを知った。
狼が飼った獲物を雪の中に隠し、他の若い狼もその獲物を少しずついただいて寒い冬を越すのだそう。人間も狩猟時代にはコミュニティ内で得た動物の肉を分け合うのだそう。そうすることでそのコミュニティ、その種が生き残る合理性があるのだろう。
やさしさじゃなく、本能に基づく分け合う行為なのかな。でもそれをやさしいなと私が感じるということは、好意的に受け止めているわけで、そのことも私に残る合理的な本能なのかな。

今日はクッションの犬にも、ひとさじどうぞ、していた。
やさしいし、かわいい。

こういう瞬間を見逃したくないし、忘れたくない。でも忘れちゃうんだろうね。

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