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りんごかもしれない
今回はりんごが題材の絵本を紹介します。
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ヨシタケシンスケさん作『りんごかもしれない』です。
数年前に町の図書館で見かけて、表紙のイラストに惹かれて(上手く言葉にできないんですがとにかく良い)、内容もすごく面白いので大好きな絵本になりました。
簡単なあらすじですが、男の子がある日テーブルの上にあるりんごを見て「これはもしかしたらりんごじゃないかもしれない…」と様々な想像をめぐらせるお話。
この想像がいろんな方向に広がっていく、そのアイデアがどれも本当にユニークで面白いんです。
私が特にこれ好き!面白い!と思ったのが「(りんごの)なかはメカがぎっしりなのかもしれない」です。
りんごは実はメカで中身は超精密なのでは?という発想はもちろん面白いのですが、この[りんごエキスタンク]だったり[いろ調節ユニット]だったりが実際のりんごにもちゃんと備わっているということがすごいんです!実際はメカの部分が細胞で、細胞それぞれの役割がある。これをヨシタケさんが意識しているのかは分かりませんがりんご農家的にはここに着目しているのがすごい!と思います。
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りんごメカもすごく細かい。
作中にたくさん登場するキャラクターたちが素朴ながら可愛いのもヨシタケさんの作品の魅力です。
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それから「これが本当にあったらいいな」と思わせるアイデアもあり、大人が読んでもワクワクできる絵本です。
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それぞれのコマをじっくり見たくなります。
ヨシタケさんの絵本は他の作品も読んでいるのですが、共通しているのは常識にまったく捉われない発想の豊かさです。普段生活しているとある程度のことは「これはこう」と決まった考えが浮かぶし、それが知識がついて大人になるということなのかもしれません。でもヨシタケさんの絵本は「こんな発想があったか〜!」と手を打ってしまうものがたくさん溢れていて、自分の脳が刺激を受けているのが読んでいてわかるんです。
子どもが読んで自由な発想を生み出すようになれる本でもあるし、大人が読んで凝り固まった頭をほぐして楽しませてくれる本でもあります。
私のオススメ、ぜひ読んでみてください📖
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どんな喜怒哀楽も愛らしく描いています。