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茨城への旅

私は、日本全国の農業を見てみたい!という思いでりんごはもちろん野菜も含め、時おり各地を旅しています。昨年(2024年)の12月某日に茨城県へ農業視察に行ってきたので今回はその報告です。

なぜ茨城か?
ことの経緯は、昨年たまたま知り合いになった茨城の農家さんが9月に私のりんご畑を訪問してくださり、その際に次は私が行きますとお話ししていたのでその約束を果たしに向かったというわけです。

茨城の農産物といえば、さつま芋と、納豆が有名だから大豆かな?くらいのイメージでした。


城里町の野菜とりんご

青森から5時間かけて到着した水戸市周辺は、中心部を少し離れると田畑が広がる風景でした。今回お会いした農家さんは水戸市より少し北にある城里町に畑があったため、車で移動しました。

ちょうど収穫し終わったタイミングだったので作物は少なめ。

この農家さんはニンジンを主力としつつ、さつまいもや葉物・根菜類を幅広く育てていらっしゃいます。

寒さにあたって甘くなったキャベツ

いろいろな品種を試して育てるのがお好きだそうで、見せてもらったものも私が見たことも聞いたこともない品種でした。
楽しそうに野菜や品種のお話をしてくださったので私も楽しく見学させてもらいました。

赤くて細長いカブ
短めでずんぐりとした形の大根
わさわさと沢山育っていました。

さらに野菜畑のお隣にはりんご畑もあり、外から少しだけ覗かせてもらいました。

小さなりんご園

この隣の畑を見ていてりんご栽培にも興味を持ったそうで、青森に来た際も熱心に私の畑を見学されていました。
いずれは野菜と果樹の両方をやりたいとおっしゃていて、今後の展開にワクワクさせてもらいました。

畑は城里の小高い場所にあり、
のどかな集落という感じで心地良かったです。

ご自宅では自家製焼き芋器を使って、干し芋の加工もされているそう。
いただいた焼き芋と干し芋は今まで食べた中でダントツ一番の美味しさでした!

手作りの焼き芋器


りんごの町・大子へ

私が茨城に行くならぜひ行きたいとずっと思っていたのが、県北にある大子町です。福島県との県境にある山あいの町で、関東では有名なりんご観光農園がたくさんあります。

水戸市から車で2時間ほどかけ向かいました。想像していたよりも山の奥にあり、途中で「本当にこの先に町があるんだろうか…」と若干心配になりながらなんとか到着。事前にチェックしておいたマップを見ながら町をまわりました。

観光りんご園が町のいたるところにあります。

道路の左右に違うりんご園があることも珍しくなく、畑と一緒に直売所もほぼ必ずあるのが特徴的だなと思いました。

みなさんしっかり看板を立てていらっしゃる

りんごの樹は青森よりはコンパクトなサイズになっていて、枝も薄めかなという印象です。

数ある観光りんご園の中から今回は「藤田観光りんご園」にお邪魔してきました。といっても収穫は12月上旬には終了していて私は間に合わなかったので、直売所に入って加工品を見たり、在庫の残っていた"サンふじ"の生果を購入してきました。

藤田観光りんご園の直売所
時期ごとにりんご狩りが楽しめるそうです。
アップルパイもおすすめだそう。
購入した“サンふじ”
酸味は少なめでしたが甘かったです。

帰りには道の駅に立ち寄りりんごチェック。やはり収穫時期が終わったこともあり出品は少なめでしたが、家庭用のりんごなどはお手軽価格でありましたし、贈り物に使える商品もありました。

"サンふじ"と"はるか"のセット。
青森ではまだ希少な"はるか"が多いなと感じました。


旅を終えて

青森は12月だと雪のため露地での農業は基本できないので、まず冬に作物を育てられるメリットを強く感じました。
有名なさつま芋は本当に力が入っていて、畑もいっぱいあるし干し芋のメーカーさんも数多くありました。農家の方も自信をもって作っていらっしゃることも感じられました。味も抜群ですし、誇れる農産物が確立しているのは大きな強みだと思います。

りんごに関しては気候の違いもあると思いますが樹の形が違っていて、技術的な面では青森のほうが浸透・実践されていることを感じ、そこは日本一の産地として自分も誇れるなと改めて自信を持ちました。
ただ首都圏に近いためか観光園の充実度は感心する点が多く、学べることがあると感じました。


1泊2日の短い旅でしたが百聞は一見にしかず、現地に行って気付くことがたくさんあり良い経験になりました。

次はどこへ行こうかな。

最後は水戸市にある吉田神社を参拝。
旅のお礼と茨城とのご縁が続きますようにと
願ってきました。