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品種を変える方法

こんにちは。

今回は、りんごの樹の"品種を変える方法"について書いていきます。
どういう事かというと、もともとあるりんごの樹の品種を別の品種に変える(例えば、ふじ→王林に成るりんごを変える)ことができるんです。
これは「接木」という方法で、りんごだけでなく他の果樹でも行えます。


接木とは


一般に果樹は、苗木を植えて数年かけて成長させ実を成らせることで新しい品種を導入したり樹を増やしていきます。
ただ、苗木から育てると実を収穫するまでに時間がかかってしまいます。
その欠点を解消できるのが「接木」で、この方法だと2〜3年でそれなりの量が収穫できるようになるんです。
農家にとって収穫できない期間は極力減らしたいので、これはぜひ取り入れたい方法なんです。

やり方

上の説明でもあんまりピンとこない方が多いかもしれませんね(^^; 
大まかにやり方を紹介すると、
①もともとの樹の枝に切り目を入れる。
②新しい品種の枝にナイフを入れて尖らせる。
③①に②を差し込む。
④テープで固定し乾燥しないように袋をかぶせる。

 ④

他にも色んなやり方がありますが、上記の方法が一般的です。
けっこうコツがあって、うまくくっつかないと新しい品種の方が成長しません。

知り合いの酪農家さんに言わせると、「クローンで増やしていくってことか。不思議!」とのこと。あんまりピンとこないみたいです笑


私は今年初挑戦し、「大紅栄」という品種に「きおう」という品種を接いでみました。4月頭に接いで約2ヶ月、今日確認してみたらなんと90%以上の成功率!!
新しい品種の枝から葉っぱがぐんぐん伸びてくれていました。

もう袋を外しても大丈夫なくらい成長してくれました。
この樹は3カ所全部成功!

このまま順調に伸びてくれて、新しい品種の実が収穫できるようになったらいいなと思います。