おすそわけ日記 33 「ナソナとイソニ劇場〜初春、冬眠明け〜」
ナソナこと、母、七十七歳。生粋のおとぼけ。
イソニこと、私、五十二歳。ボケとツッコミの二刀流。
そんな二人が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常を描いた「ナソナとイソニ劇場」が、ここに開幕!
我が家の冬眠明け。
母、五時起きで初釜に出かけ、私、六時起きでワークショップ開催。
ずっと昼頃に起きていたのに、いきなりゼンマイが巻かれた気がする。
夕方六時過ぎ、帰って来た母に手伝って貰い、ワークショップ後の居間の片付け。
二人とも、全力投球して、脳が止まっている。次に何をするかわからなくなり、狭い我が家でうろうろする。本当に起きて来た熊のようだ。
途中、母が着物姿で居るうちに、母の着付けと組み合わせたワークショップ「着物で、AFP。」の告知をと思い、FaceBookでライブ配信をする。
照明に使っているリングライトがみつからないが、そんなことを言っている場合ではない。配信することに意義があるのだ。
配信中、新年の挨拶が遅くなったことなど、無駄に謝り続ける母に、「政治家か!」とツッコミまくる私。
後で見返したら、目の下真っ黒なクマにボサボサの髪、カットソーがだらしなくよれた自分の姿に涙出そうになる。母にツッコミ入れるのに気を取られて、我が身を顧みず。
母娘漫才としてはこれもアリだが、ワークショップの告知動画としては如何なものか。
疲れて、ホットカーペットで死んだ様にぐったりしている私の横で、立ち働く母。エラいよ、母さん、ありがとう。
私は、気づいたら一時間ほど寝ており、「note、書かんと!」とバネ仕掛けの様に飛び起きる。私もエラい気がしてきた。
朝の出がけに撮った母の写真が綺麗に撮れたので、母に報告する。
「遺影にする?」と聞いたら、「見合い写真」と返された。
「求む、金持ち。爺さん可。」らしい。
【「着物で、AFP。」のご案内】
元芸妓で着つけ士の資格を持つ母と、女性のための意識のヨガと呼ばれる女性性開花プログラム、Art of Feminine Presence™️(AFP)の認定ティーチャーの私の母娘で主宰するワークショップです。
「きちんと、美しく。楽なのに、着崩れない。」昔ながらのシンプルで美しい着つけで着物をお召し頂き、女性性の特質を踏まえて、身体・意識・エネルギーに働きかける、aha!体験満載のプラクティスを体感して頂けます。
女性である歓びと共に自分の生を楽しみたい方へ、母娘の愛と共にお届けします。(リクエスト制で開催していますので、ご興味をお持ち頂けましたら、下記FBページまでお問合せください。)
https://facebook.com/kimono.afp
【今日の一枚】曽祖父のコレクションの押し絵羽子板。今は、写真の曽我五郎十郎の仇討ちと瀧夜叉姫の二本だけになりましたが、いつも変わらず、我が家の正月を見守ってくれています。
今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。