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エロの知識・妄想力を磨くために読みたいおすすめ参考書籍紹介

こんにちは!二次創作小説を書いている、紅音です。

先日私が書いた記事「面白いえちえち小説を書くための参考書籍紹介」、たくさんの方に読まれているようで、大変嬉しいです。ありがとうございます。

一方で、えちえち小説を書きたいけれど、参考書的なものがなくて多くの人が困っているのかなあって思いました。私も書き始めはとても困っていたので、勝手に共感していました。

今日は、書き方ではなくエロへの知識を深めて、より妄想力(?)を強化するために使っている参考書籍やウェブページを紹介したいと思います。

ちなみに、私は女性向き官能小説、いわゆるTL小説を書きたい人間なので、そういう視点でおすすめを書いています。


「いろごと辞典」

これ、めちゃくちゃ好きな辞典です。
どういうことに使っているかというと、私は主に以下の3つです。

  • 性に関する研究データが読める

  • 様々な時代のプレイ内容を知ることができる

  • 性に関する言葉の意味や成り立ちを知ることができる

おすすめポイント1:性に関する研究データが読める

私はチソのない人間なので、それをまじまじと観察する機会はないです。その他、人間のあらゆる体の部位を事細かく観察することもなかなかない。
なのに、えちえち小説を書く時は、まるで見てきたかのように描写しないといけないじゃないですか。

官能小説って、あるゆる体の部位の描写を、それこそねちねちと詳細に書く必要があります。いろんな人が書いた小説、特に商業TL小説を読むとか、AVなど動画で観察することで知識を蓄えることはできるのですが、ファンタジーで味付けしていることって相当あると思っています。書く時はファンタジー色にするとしても、本当のところどうなんだ?って思っていたので、この辞典で知識の補完をしています。

例えば、チソは年齢別にどのくらい反り返るか?とか、チソが朝に硬くなる頻度は?とか、日本人のチソの長さの平均値とか、どういうメカニズムで人間は絶頂するのか?そこに至るまでの体内の変化はどうなっているのか?とか、医学系のデータも載ってて、読んでるだけでめっちゃ面白いです。

チソのある人間も、自分のが平均的なのかそうじゃないのかわからないと思うので、こういうデータがあるのって助かるんじゃないかなあって思いました。

どういう風に創作で使うんだ?というと、地の文で「チソがでかい!!」って書いてあったとして、読者が「その長さでデカいって外国人超えているやないかい!!」ってツッコミを防ぐためです。(雑なたとえ)

※物語なので、現実を逸脱して設定しても全然OK。気になってしまうなら、地の文で補強すればOKだと思う。

知っていて書いているか、知らないまま書いているかでは、書き方がちょっとずつ違ってくると思うので、私はそういう知識も蓄えてます。

おすすめポイント2:様々な時代のプレイ内容を知ることができる

この本は主に古代日本~現代にいたるまでの性に関する辞典なので、いろんな時代のいろんな場所でのプレイ内容や体位のことが書いてあります。

有名な四十八手の解説は、やりやすさから迷信の話などあるし、「カー・セッ○○」の項は、元祖は牛車(平安京で牛が引く車)の中とか、このシチュエーションにおけるメリットデメリットの例が書かれてあったりと、豆知識としても面白いし、創作の上でも生かせそうだと思って読んでいます。

ちなみに、日本は古くから男色文化があった関係で、男色に関する項目も多いです。(百合ももちろんある)

おすすめポイント3:性に関する言葉の意味や成り立ちを知ることができる

絶頂するとき、現代日本ではよく「イク」が使われるけれど、なんで「イク」のか?とか、昔は同じ意味合いで「しぬ」がよく使われていたとか、時代ごとに使われる言葉なども書かれています。
例えば、江戸時代を舞台にしたえちえち小説を書きたい、となった時に、当時使われていた言葉を探したり使いたい場合などに、この本が使えそうだなと思いました。

あと、海外ではどのように表現されているのか?も書いてあるので、読み物としても面白いです。隠語ってなかなか検索しにくいですからね、こういう本にまとめてあるのは助かります。

ちなみにこの本、一時期kindle unlimitedに入っていました。今は外れてしまっていますが……。

「骨格診断」

二次元推しの解像度をより高めるために、キャラの骨格診断をやっています。
※私は骨格診断の資格は持ってないので、完全に素人目でやってます

推しキャラの骨格診断をする

例えば、推し(男性)の公式イラストをじーっと観察したところ、上半身のガタイが良くて、腰位置が高いとします。

そういう小さなところから私は、「もしや、推しは骨格ストレートでは?」と診断します。

推し(男性)は骨格ストレートだと診断した場合、妄想がどう広がるかというと、例えばスーツがめちゃくちゃ似合う体形だとわかります。特にオーバーサイズじゃなくて、ぴったりサイズ。
ヒロインちゃんとお出かけの時にスーツを着てきたら、ヒロインちゃんは惚れ直してしまうな! そういうエピソード書こう!ってなったりします。

えちえちシーンでどう使うかというと、骨格ストレートの手って、肉厚で丸みがある手、と言われています。なので、手の描写をするときに「肉厚な手が身体を這い……」「太い指が隘路をこじ開け……」なんて書くと、解像度が上がるって思ってます。
骨格ストレートは上半身に筋肉が付きやすい体形なので、もし力持ち設定のある推しなら、きっと胸筋は発達してそうですし、胸板も厚いと思います。触ってみると、きっとハリを感じられると思います。

これが骨格ナチュラルの男性だと「骨張った手が身体を這い……」「長い指が隘路をこじ開け……」みたいに私は書き分けたりしています。

……そんな、幻覚を見るのにうってつけです。

骨格診断は、主に女性を診断する本が多いので、本も女性を対象としたものが多いです。でも男性に適用させることも可能です。
私が読んでいたのはこれ。


男性に特化した内容を見るときは、これを見てます。


実のところ、人間を3タイプの骨格に分けられるものなのか?とか、海外から入ってきたものなので、日本人に適用できるのか?とか、いろいろ言われてたりするので、参考とか、想像のきっかけにするといいのかなあと個人的には思っています。

「官能小説の奥義」

作者が言う「純官能小説」という、古典的な官能小説の大筋を把握するための本です。官能小説の歴史にも触れていて、読み物としても面白かったです。

「第一章 性器描写の工夫」は、TL小説にも通じるところがあって、参考になります。
(例えば、果実系だと「胸の先端」と言わずに「胸に実った赤い果実」とか表現するあれです)
私も書き始めの頃、プロはどう例えているのだろうかと、あちこちTL小説を読みながら表現を収集していたんですけど、先にこの本で知っておきたかったな~~~って思いました。ここで基礎固めしておいて、自分で書く時、真似してみるなり、新たに自分で造語を作ってみたりすると、表現が身につく。

フェチの項目はかなり男性向きで女体の一部分を取り扱っているけれど、考えようによっては、推し(男性)は何フェチか……?っていう脳内会議をすると楽しいです。

「第四章 ストーリー展開の技術」の例に挙げられているのは、TL小説にはない展開だなと思ったので参考程度に。でも、女性向きの中でもハード寄りのものが書きたい人は多分参考になる。
この項目、官能小説は官能だけじゃないってわかると思う。ストーリーがあってこそ、よりスケベになる。私もストーリーを大事にしながら、えちえちシーンも濃厚に……!ってタイプで書きたいなって思った。

実はこの本、最後に官能小説の書き方指南も書いてあります。
とはいえ、私が使っているiPadで9ページなので、本当に凝縮したエッセンスのみ書いてあるって程度です。メインは官能小説における表現です。

まとめ

「官能小説の奥義」にこんな言葉が書いてあります。

純官能小説は、性欲と妄想力があれば、誰でも書ける。もちろん訓練は必要だが、同時に、性に対する人一倍強い興味がなければならない。

永田守弘「官能小説の奥義」

私も含め、書く人は性に対して興味関心が強いのだろうと思います。きっとこの興味を膨らませていくと、より良いえちえち小説につながっていくと思います。
ぜひ紹介した本を参考に、より良い推しCPのえちえち妄想を膨らませ、最高二次創作小説を生み出してください!

#小説の書き方 #創作ハウツー

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紅音
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