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じっくり磨く!同人誌の推敲フローとツール活用法

こんにちは! 同人誌を作ることが好きな紅音です。

みんなどうやってどうやって推敲や校正をしているんだろう……と思っているので、まずは私が使っているもの、やり方を書いておこうと思います。
参考になれば幸いです。


書き終わったら、数日寝かせる

様々な人が言っていることですが、私も本文を書き終わったら数日寝かせます。寝かせる期間は、私の場合、大体1日~1週間ぐらいです。

これは「私は」なのですが、寝かせすぎるとやる気が出ないことが今までの経験でわかっていて、寝かせすぎないように気を付けてます。
たぶん「あ~、またあの話?」っていう飽きと、「上手く書けてなかったかも……あれをまた直視するのか?」っていう負の感情で辛くなるからだと思います。書いてそこそこの時期の「私の話、最高だな~!」っていう自惚れた気持ちのまま作業をする方が、私の心を平和のままにすることができると思ってます。

一度短編集(大体5万字ぐらい)を作っている時、すべての本文を作ったあとに推敲をしようとしたら、「これ全部、何時間もかけて読み返すのか?」とやる気がそがれたことがあります。この時は無理やり頑張ったんですけど、そのあとの作成時はある程度の区切りで1回目の推敲は終わらせてます。
すべて自分との戦いですね……。

寝かせたあとは、いつも使っているエディタNola上で読んでは直し……を繰り返しています。

NovelSupporterで仕上げする

以下の記事に書いたWeb小説と同様に、NovelSupporterでチェックします。

見ているところは、記事と同じく、「1.単語近傍検索」「3.文末重複確認」「表記ゆれ確認」が主です。

「1.単語近傍検索」は、同じ単語を近くで使ってないかのチェックです。推敲で何度も読んでいても、気づけないんですよ・・・。不思議だな・・・って思いながら、別の表現にできないか検討します。

「3.文末重複確認」で重複しているところを読み返すと、文章のリズム感がおかしかったり、急に硬い文章だな?って思うことがあるので、これもよく使っています。
ちなみに、気持ちよく書けたな!って思って書いたものって、ほぼほぼ文末が重複してないんですよね!自分の調子の確認にもなります。

最後に「表記ゆれ確認」。私は表記ゆれをかなりしてしまいます。
いつも「あれ~!?なんでそうなってるの!?」って言いながら修正してます。
推敲のときに何度も読み返しているはずなのに、表記ゆれは気づけないので、NovelSupporterに頼りっぱなしです。

「私の執筆スタイル公開!Web小説を書き上げるための手順と工夫」

読み返すことを何度もしているのに、NovelSupporterをかけたら、変なところが見つかります。
おかしいなあ……。いつも首をひねってる。

出力したPDFで再チェック

ここまで直せたら、入稿時と同じ形式の組版で出力したPDFを使って最終チェックをします。

私はPDFの入稿データを「威沙」で作っています。なので、入稿データと同じ設定をしたテンプレートを使って、PDF出力をします。

PDFは、ipadに移してチェックします。
ipadに移しているのは、媒体を変えると間違いを見つけやすいのと、単に私の気分転換のためです。ずっと同じPC・モニターで同じ話を読んでいると、飽きるからね……。

私がチェックで使うPDFビューアは「SideBooks」です。

紙をめくるような感覚でページ送りできるのが好きです。PDFなのに本を読んでいる感覚なんですよね。もちろん、右綴じ・見開き表示ができるので、「印刷したらこんな感じか~!」ってテンションが上がるのがいいですw

「SideBooks」でPDFを開いたら、編集モードに切り替えて、赤ペンで訂正を入れていきます。
この作業は、スタイラスペンを使ってやっています。

Appleの純正ペンシルは高くって……高機能なのはわかっているけれど、書けたらそれでいいから、と思ってこれを買いました。
ただ書けるだけってペンだけど十分事足りました。


ここの作業で何をしているかと言うと、だいたいこういうのを見ています。

・文字(特に算用数字)が縦書き用に回転できているか?
・ルビが過不足ないか?
・改行位置のチェック
・誤字脱字、文章などの再チェック

推敲より印刷時の見え方重視で見ています。
特に、縦書き・文庫サイズなので、一文が次の行に移ることもしばしばあります。例えば「~た。」だけ次の行に書かれていると、気持ち悪い。前の行に収まっててほしい気持ちになる。(個人の感想です)
なるべくそれを減らせないか、検討します。

あと、縦書きにすると「この言い回し、おかしくない?」って思うことが多いです。
この辺りは人間の目の特徴によるもので、横書きの読むスピードは速いけど縦書きは遅いので、縦書きでじっくりと読むことで文章の誤りとかニュアンスの違いに気づきやすいのだと思います。

だから印刷したら直しが効かない同人誌作製の場合は、私は必ず縦書きでも読み返してます。

全ページで直しを入れたら、それを見ながらNolaのデータを修正します。

ここまでして、「もう納得した!!!」って思ったら、本文データの完成とします。

まとめ

書き出してみて思ったけれど、私、めちゃくちゃ読み返してますね……執筆中も、場合によっては全部読み返してから続きを書くので、同人誌を発行するまで、余裕で2桁は読み返してる。下手したら、冒頭部分なら3桁行っちゃいそう……

ここまでやって何がいいかっていうと、誤字脱字が今のところ見つかっていないことじゃないかなと思ってます。(自分が書いた文章なので、脳内で補完して気づいていないだけかもしれないが)
誤字脱字が減るってことは、読者にとってもストレスや負担のない文章にすることの一つなので、推敲や校正作業は大変だけど、これからも続けていきたいです。

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紅音
いただいたチップは、私の大好きな紅茶になり、執筆のおともにさせていただきます。