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短編にも活かせる!「大どんでん返し創作法」で物語に驚きと深みをプラスする

こんにちは! 紅音です。

私は二次創作を始めた頃、ずっとSS(ショートショート)ばかり書いていました。私の場合は、大体2000字~5000字ぐらいの話です。
基本的に「自分が読みたい話を書く」を根っこに持ちつつも、「人を楽しませたい!」という欲もあって、それで度々「面白い話ってなんぞや?」って考えていた頃がありました。

それを自分なりに紐解いていったところ、
主人公が物語の始めの頃とちょっと違った様相になって、びっくりしたり、クスッと笑える……そういう話が書きたいんだなあって思うようになりました。
まあ、物語は主人公かその周りの人間が変化することで、意味があった、楽しかったってなる物なので、普通と言えば普通なのですがw

ともかく、そういった変化を伴って最後驚いたり笑える話を書きたいと思いました。ただ、2000字とかいう短い文字数の中でどうやって構成して笑わせようか……と思っていたところに出会ったのが、どんでん返しでした。
どんでん返しの考え方は、結構SSでも使いやすいなあ~って個人的に思っているので、それを使った物語の作り方を解説した本を紹介したいと思います。


大どんでん返し創作法:面白い物語を作るには ストーリーデザインの方法論

ちなみに、kindle unlimitedに入っている場合は無料で読める本。

物語に必要な要素は何か、そして物語の型を紹介する本です。
すでに先人たちが編み出した物語の型を応用することで、自分が書きたい物語をより面白く書く……そういうことをしたい人向けの本です。

普段、三幕構成を使ってる人にもおすすめ

今の私は三幕構成が大好きな人間なのだけれど、三幕構成は結構文字数が必要でして。私は1万字ぐらい書かないとうまく構成できないです。(これでもすっごく少ないと思う)
文字数が多いということは書くのに時間がかかるので、初心者にとってはとっつきにくいかなあと思ってます。(初手で10万字書く人も全然いるので、すべてとは言えないが)

でもどんでん返しなら2000字ぐらいでも、全然できると思います。(私は使えてると思う)ちゃんと主人公は目的をもって動き、変化を描けて、ある物事をひっくり返すから、読み手としてはびっくりする。変化するので読んだ後に満足感が得られる。すごく初心者向けだと思う。

加えて、三幕構成に慣れ親しんでいる人にも使えるんじゃないかなあと思ってます。もっと基本的なところの構造を考えるときにおすすめ。

Aだと思っていたことがBだったとか、敵はAだと思っていたらBだったとか。要は読者を(言い方が悪いけれど)だましておいて、あとで種明かしをしてびっくりさせる……そういう話を書きたいときに読んでおくと、どういった構造を作ったら面白くなりそうか、構造の視点から検討できる、と思ってます。

物語の要素を決めるときにもおすすめ

どんでん返し以前の、物語に必要な要素についてもこの本は解説していて、本当に丁寧な初心者向けだなあって思ってます。

例えば物語を動かすには、主人公に目的を与えておいた方がいいです。色々創作向けの本を読んでいると、あっちこっちで書かれてることです。

じゃあどうやって目的を決めたらいいんだ? って思うはず。こういう細かなところも、この本ではわかりやすく解説していて、この本では「欠落感を探す」と言ってます。

ふと思い返すと、私は最近無意識でこれを使ってました。私が最近書いた男女CPのSSだと、「好きな相手のことを知る」を目的としました。
つまり、

好きな相手のことがわからない=欠落感 →これを目的にする

で書いてました。主人公はこれを補いたい……だから補うために行動する。そういう話にしました。
これくらいのコンパクトな目的だと、私の場合は2000字ぐらいで作りました。(やりようによっては、もっと文字数を増やすこともできると思う)

こうして考えると、この本で書かれていることって文字数少な目のCP小説でも応用できるんじゃないかなあと思ってます。

まとめ

この本は、物語の骨格部分を作るためのヒントがたくさんあるので、これから小説を書くぞ!っていう人にも、書き慣れているけど別の型も知りたいとか考え方を学びたいっていう人にも、おすすめの本です。

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紅音
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