見出し画像

読者に優しい書き出しの作り方:私のストレスフリーな小説の書き出し3つのポイント

こんにちは!二次創作小説を書いている紅音です!

小説の書き出しって難しいですよね。私も最初の1文が決まらなくて筆が進まないとか、しょっちゅう起きます。
(余談ですが、今私が書いている小説も、書き出しで頭を悩ませています……)
カッコいい書き出し……は、なかなか難しいですが、私なりに最低限これは気を付けている、というところを紹介してみたいと思います。


なぜ私は書き出しに力を入れているか

「私は」の話なのですが、同人でも商業でも試しに冒頭を数行読んで、「私向きか」を吟味して、「違うな」と思った途端にブラウザバックまたは本を閉じて読むのをやめるからです。

読者としては全部読まずに立ち去るのは自由けれど、作者の立場からしたら、全部読んでほしいんですよね~~~!!
特に、読者の求めるものを書いているはずなのに、冒頭がイマイチだったばっかりに読者が全文読まずに帰ってしまうこと!!
そんなの、悔しすぎる!!
それは防ぎたいって思って、書き出しを頑張っています。

「「書き出し」で釣りあげろ」を読んだ

小説の書き出しについて、もっと上手くなりたい!と思った時、以下の書籍を読ました。

私は、小説の冒頭を読んで「この話、よくわからないな」って思われてしまうことを防ぎたいです。なので、自分なりに取捨選択して実践しているのは、以下の2つです。

  • セリフから始めない

  • 主人公を早めに明示する

1.セリフから始めない

セリフから始めると、何となくいい感じにまとまる気がします。私もすぐに思いつく冒頭一文は、セリフが大半です。

「「書き出し」で釣りあげろ」でも語られていたと思うのですが、冒頭からセリフだと誰が喋ってるのかよくわからないです。
セリフに特徴があって、読者と作者に共通認識がある二次創作なら、ある程度いいのかもしれないけれど……。
とはいえ、読者と作者の認識は必ずしも同じとは言えないし、読者には親切にありたいと思っている私は、そこに頼り過ぎたくないんですよね。

というのも、私も読者として他人の小説を読んだ時に、「このセリフは誰?」って思うのがストレスだからです。
わからないけど読み進めて、「あ~あの人か!」って気づいたときには、かなり読み進んだ後で、ちゃんと理解しようと思って、また同じ文章を読み返すってのは……正直、キツイ。
なので、私はあまりセリフから始めないように気を付けています。

どうしてもセリフから始めたいんや!!って思う時は、2文目で冒頭のセリフの主がわかるように地の文で書いておくなど、工夫しています。

2.主人公を早めに明示する

たとえ二次創作で、CP名がわかっている状態で読み始めたとしても、地の文の視点はどっちなんだ?と思いながら、何行も読み進めるのは、私にとってストレスです。

視点がわからない時、私はなんとなく察する視点で読みます。
ヒロインかな?と思いながら読み進めたところ、実はヒーローの方だった!と気づいたときは、一瞬思考停止して現実に戻ってきてしまうんですよね……あれがストレス。

なので、私はなるべく早い段階で主人公の名前を主語にして出すなどして、「この作品の主人公はこの人です」と明確にしています。

3.テーマを早めに伝える

誰のセリフで、誰の視点で語られているのかがわかっても、私のストレスは収まらなかったりします(ストレスまみれだな)
私が冒頭を読んでいてストレスを感じることはもう一つあって、それは「この話、何をしたいんだ?」という物語のテーマが見当たらないことです。

好きなCPだったり、信頼している作家さんの作品だと、テーマを感じられなくても、「ともかく、読んでみるか……」となりがちですが、積極的に読もう!という気力はあまりなかったりします。(個人の感じ方です)

「SAVE THE CATの法則」も、テーマを早めに出すほうが良いと書いてあります。

私は広く読まれたいので、早めにテーマを提示します。
「これからこういう話をします!!」と地の文かセリフで、または出来事でさりげなく示しておいて、マッチする読者を「オッ!?」と思わせて、逃がさないようにしています。

ちょうど少し前に私が書いた小説のメモを見つけたんですが、当時の自分は5文目までにテーマ提示しようとしてました。(全文で9000字程度作品です。もっと文字数の多い作品なら、もう少し先の方で提示していいと思ってます。)

まとめ

こんなにも「ストレス」のことをたくさん書いているのは、要は私が読んでいて「嫌だな」って思ったことを逐一記憶していたり、メモしているからなんですよね。
ここで書いたことは、ほんの一例だと思います。ほかにも「嫌だな」って思うことが、人によってそれぞれあるんだろうなあと思っています。

「「書き出し」で釣りあげろ」では、ほかにも「書き出し」というテーマで色々紹介されているので、書き出しに困っている時の一助になるのでは?と思います。

「SAVE THE CATの法則」は、個人的に大好きな構成の本なので、物語の構成に困っている人はぜひ読んでほしい~!って気持ちでいっぱいです。

ちなみにkindleで購入する予定なら、セール期間中に約半額になることがあるので、それを狙ってみるのもいいと思います。

エディタの「Nola」を使っている人は、「学習」というタブを開くと、「「書き出し」で釣りあげろ」「SAVE THE CATの法則」の出版社自ら抜粋してまとめてあるコンテンツが読めます。(2024年現在)
買うか迷っているときはこれを読むと、自分に必要な参考書か判断しやすいんじゃないかなあと思います。
(私はそれを読んで、まんまと宣伝されて買いました)


気に入って頂けた方はよろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、私の大好きな紅茶になり、執筆のおともにさせていただきます。