子どもを叱るのは「行動」だけに《子育てのツボ》

子どもを叱るってことは、なるべくしたくないと思うけど、現実はそんなに自分をコントロールできないな、と日々思っています。
我慢しててもついつい、声をあらげて、感情的になって反省する日々。
仕方ない!人間だもの。でもちょっとだけポイントを押さえておくと、子どもへの影響はぐんと変わります。その考え方の1つをお伝えします。

感情的になっても大丈夫。

忙しい時や、何度言っても、やってほしくないことをやる。私の息子も現在進行中でやらかしてくれます。
出掛けたときに、人前で私が大きな声をあげてしまうことも。でもね、
仕方ないと思うんです。爆発するまでには、いろいろ気持ちが積み重なっていきますからね。
アンガーマネジメントというのがありますが、怒りそうになったら少し離れたり、6秒我慢してから声をかけるという関わり方のコツです。これも、ちょっと冷静になれるなら、やってみるといいですよね。
感情的になってもいいけど、ちょっと自分をコントロールしてみようとすること、そしてそのあとの声のかけ方がとても大事になってきます。

「子どもの自尊心を傷つける叱り方は、自己肯定感を低くする」

これは、恩師が言っていた言葉です。
注意をする・叱る場面というのは、社会的に良くない行動をしたり、誰かに迷惑をかける時、するべきことができていない時が多いと思います。
例えば、何度言っても脱いだ服を片づけない。宿題に取り掛からない。友達が嫌がることを言ってしまう。いろいろありますよね。
その時に「なんでそんなことができないの?」「あなたは、ほんとうにダメだね。当たり前のことができないなんて!」って声をかけたら、それは本来の子どもの行動を正す声掛けにはまったくならないのです。
こういった声掛けは、その子どもの人格を含め全てを否定することになります。
「あなたはダメだ」というメッセージを受け取り続けると、子どもはひどく自尊心を傷つけられ、自分のことを肯定する力が育たなくなってしまいます。そして敵意、憎しみ、劣等感を植え付けることになるのです。

正したい「行動」にのみ着目しよう

注意する、叱る、というのは、本当は子どもに良い行いをしてほしい、やれることが増えてほしいという思いで声をかけようとしているはず。でも、なかなか親の思い通りには動いてくれない、変わってくれない、人前で迷惑かけちゃうと思うから、いらいらして爆発しちゃうんですよね。
でもそこはちょっとだけ気をつけてみて。まるっと子どものことまで全部を否定せずに、どんな行動が良くなかったのかに焦点を当てて子どもと話をしてみましょう。

「脱いだ服をカゴに入れてくれないと、お洗濯ができなくて困るんだよね」
「宿題をやっておかないと、休み時間がなくなって遊べなくなるよ」
「お友達を傷つける言葉は、良くないと思うよ」

何が、どんな行動が良くなかったか?というところだけを指摘して、あとはその理由や、「どうすればいいか」というその先に取るべき行動を教えてあげるくらいでOK。また、良くない行動をしてても、自分から謝れたりできていれば、良い所としてほめてあげることもできると思います。
私もしょっちゅう感情的になりますが、声を荒げていても「行動」だけを指摘するようにしてます。もちろんまだ私も修行中の身ですが…
まずは「子どもを全否定する声掛けをしない」ことに気を付けるだけでも◎

もちろん、行動にのみ注目して伝えても、すぐに飲み込んでうまくできるようにはならないと思います。繰り返し教えていくことが大事だと思いますし、自分を大切にする、「自分は自分でいい」と思える子に育っていけることがその先を考えるとずっと大切です。

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