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私と家と物の関係、「収納」から「適量」への変化 2

推定物量と実際物量の乖離に触れた出来事

ある時「収納=詰め込み」に疑問を抱いた出来事があった。20代前半、短い期間に引越しを繰り返したことが発端だった。住んでいる時は物が出ていないスッキリ空間だったのに、いざ引っ越すぞ、と荷物を段ボールに詰めると自分が思っていた以上の段ボール数になっていた。
私が推定していた物量と実際の物量との間に乖離があった。
この違和感に当時の私は深く考えることは無かった。生活環境が目まぐるしく変わっていた頃で、環境に慣れることが最優先課題であって自分の感覚を考察できる気持ちの余裕は無かった。

整理収納について勉強、実践をやる

20代後半になり、整理収納アドバイザーの勉強をする機会を得た。
当時の私は自称「整理収納上手な人」だった。日々の業務に慣れ、職場改善で自己アピールしようと考えていた頃だった。煩雑になっていた職場の物品を整理をすれば仕事の効率が上がるのではと考えた。しかし、自称だけでは上司や同僚の理解を得るには難しい。客観的指標の資格を取れば、同僚たちへの説得力が上がると考えた。
通信教育の教材を購入、サクッと勉強を終了し、職場の環境改善に乗り出した。結果はまずまずで私は一定の満足感と評価を得られた。ここで問題が起きた。勢いそのままで自宅の整理もやってしまったことだった。
整理収納をするときに大切なのは、目的に合った物差しを持つことだと思う。
職場と自宅では物差しが異なるはずなのに、私は同じ物差しでやってしまった。
その結果何が起こったか、私は100均でプラスチックの収納グッズを大量に買い込んだ。
職場の物品はある程度ストックが必要だが、家では基本的に1〜2個のストックがあれば十分。
この違いは大きく2つの要因がある。
ひとつは、利用する人数の違い。もうひとつは、購入方法の違い。
職場は数十人が働いているが、家は2人だ。物の消費スピードが大きく異なる。また、職場では業者を通じてまとめ買いが基本だが、家ではいつでもお店で1個から購入できる。
私がこの違いに気がついたのは、次の家に引っ越した時だった。なぜ、すぐに気がつけなかったのか。それは、この時住んでいた地域の物流が環境に左右されやすく、食料品や日用品は買い溜めが基本の生活スタイルだったから。

ここまでで、私は基本的な理解をまだしていない。収納については試行錯誤を行なっているが、整理についての理解が全く進んでいなかった。

続く


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