マイカ・モンローはいつだって最高の女優です!「神は銃弾」
内容もよくわからないまま、ヒロインがマイカ・モンローだったので観ましたが、これが実話ベースだということにびっくりです。
物語は
クリスマスの夜、刑事ボブの元妻と夫が惨殺され、娘が誘拐される。その背後にはカルト集団左手の小径の影が。
ボブはカルトから生還したケースと接触し、カルトから娘を奪還するため、ケースの手引きで左手の小径に接触するが…
実話とは思えないドラマチックさ
刑事ボブがかつて自分もカルトに誘拐されたケースと娘探しの命懸けの戦いを開始します。
ケース役のマイカ・モンローは全身刺青だらけながらやっぱり美しく、魅力的でした。
「イット・フォローズ」で彼女を知ってからなんだこれはという作品で再会してすげえ女優だなと毎回実感する彼女ですが、今回もカルト集団でサバイブした女優を彼女なりに演じ切っていました。
父の娘奪還と人生を奪われた女性の復讐
ボブの娘奪還への決死の道行きと、そんなボブの姿に自分を犠牲にしてでも娘を奪還させようとするケース。
二人の自分の命を二の次にしても、目的を遂行しようという姿に釘付けになります。
物語自体は新鮮みがないともいえますが、グロさとかがハンパなく、メジャー映画では遠慮するようなゴアなバイオレンスシーンがありびっくりでした。
助かりそうにないクライマックスの大バトル
もはや「マッドマックス」かと思うようなクライマックスが意表を突きました。
カルト集団がなぜか彼らを襲う前に打ち上げ花火を連発するバカバカしさ。
その後の血で血を洗う大バトル。
そこまでやるんだという滅茶苦茶さ。
刑事だけど、人殺しまくるボブのキャラクターの過剰さもなんか好きです。
リアルなカルト集団ってこんなんなのか?
カルト集団というには単なる犯罪者集団に見えなかったりしますが、たまに毒蛇使って攻撃したり思い出したようにカルト集団っぽさを出して来ますが、結果、麻薬と金で動く集団だったりするのがリアルでした。
ラストが奪回では終わらない
娘奪回からの花火バトルの流れから、ボブの日常に帰った姿が描かれ、さらにケースの復讐劇が展開します。
終わったと思ったところから、まだまあまあな時間の復讐劇があり、その分、上映時間が長くなったような気がしますが、ボブとケースの関係にきちんと落ちを着けてくれるのはなんかありがたい気がしました。
地味なラブストーリー監督のイメージだったニック・カサベテスにしては頑張っていた気がします。