この映画はきっとたくさんの観客を不快にさせる!「クラブゼロ」
ミア・ワシコウスカ主演の「クラブゼロ」がどえらい不快な内容だったのでご報告!
物語は
名門校に赴任してきた栄養学教師ノヴァクは生徒たちに食べることは悪であると洗脳する。
ノヴァクは生徒を観劇で誘ったことでクビされるが、ノヴァクに感化された生徒たちは食事をしなくなり、困った親たちは集まって相談するが、クリスマスに子どもたちは姿を消し…
ノヴァクの話は陰謀論者レベルの戯言なのに
子どもたちがなぜノヴァクの戯れ言にコロッと感化されるのか謎過ぎます。
また見せ方も展開も嫌な感じしかなくイライラが募りまくりでした。
この映画を観た人は…
この作品で一番インパクトあるのは生徒の一人の女子が親の前で食べたものをお皿に嘔吐し、またそれを食べるという場面。
悪趣味極まりないこの場面はきっと観た人によって語り継がれてしまうだろうし、あの女優は一生ゲロを食った女優だと嘲笑され続けるだろうし、いろんな意味でひどい作品でした。これをブラックユーモアと呼ぶか単なる悪趣味と捉えるか、まあいずれにしろただただ不快で正視できませんでした。
オウム真理教とか実際のカルト教団のいろいろな事件をリアルタイムで観てきた世代からすれば、これはもはや単にカルト教団の手口でしかなく、そんな内容をこんなスタイリッシュに提示されても・・・でってな感じのリアクションしかしようがありません。
ミヒャエル・ハネケの名前を出すな!
ジェシカ・ハウスナー監督はミヒャエル・ ハネケ監督に師事していたと宣伝されていますが、ハネケも相当エグい映画を作っていますが、あっちはなぜか不快ではないし、レベルが違い過ぎるのでこんなゲロ食べ映画の宣伝にハネケの名前を出さないで欲しいものです。
ミア・ワシコウスカという鬼才監督転がし女優
ミア・ワシコウスカといえば「アリス・イン・ワンダーワンド」のビッグヒットが思い浮かびますが、かなりの数の巨匠たちと仕事をしてきています。
「イノセントガーデン」ではパク・チャヌク、「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」ではジム・ジャームッシュ、「マップ・トゥ・スターズ」ではデヴィッド・クローネンバーグ、「クリムゾン・ピーク」ではギジェルモ・デルトロなど世界各国の鬼才監督と仕事していますが、そのなれの果てがこんなひどい映画のカルト教師役…
巨匠たちとの仕事から彼女は何を学んできたのか?
単に変な色がついただけで、もはや「アリス・イン・ワンダーランド」のような大メジャー作品に復帰は難しそうです。