
主演の加部亜門さん、山本奈衣瑠さん、磯部鉄平監督の舞台挨拶付きで観た「夜のまにまに」

「コーンフレーク」「凪の憂鬱」に続く磯部鉄平監督の長編第3作「夜のまにまに」をシネマスコーレで磯部監督、加部亜門さん、山本奈衣瑠さんの舞台挨拶付きて観てきました。

物語は
フリーターの新平はバイトを途中で抜け出して映画館で「或る夜の出来事」を観ようとしていたところ、居合わせたシルバー世代の女性に声をかけられる。20数年ぶりの映画鑑賞でせっかくなので一緒にと声をかけられ並んで映画を観ようとしていると彼が座る席をとっていた佳純が現れ、3人で映画を観ることに。
意気投合した三人は映画のあとに居酒屋に繰り出し、シルバー女性は夫の浮気を疑い、その日記にあった映画館に来ていたとわかり、新平は幼なじみの彼女と別れたばかりであることを告白する。佳純だけは自分の事情を話さなかったが、帰り道に新平と二人きりとなった佳純は彼氏に浮気されていたことを告白。
翌日、佳純がマンションのごみ置き場をあさっているのに出くわした新平は彼女に声を掛けるが逃げて行ってしまう。
さらに新平の働くアジアン料理店に新人として佳純が入り、佳純は新平を誘って彼氏の家で浮気の現場をおさえるため張り込みに繰り出すが…

はじまりは監督のご近所さんのプロデューサーからのお誘い
舞台挨拶では監督と加部さんと山本さんが登壇。山本さんはシネマスコーレと間違えてナゴヤキネマ・ノイへ行ってしまい遅刻してきたとか。
ノイでも山本さん主演の「SUPER HAPPY FOREVER」が上映していたので間違うのも無理ないかも。
加部さんは「仮面ライダーガッチャード」にも出演していてそちらと公開週が被っていたりします。
磯部監督によるとこの作品が制作されるきっかけとなったのが「コーンフレーク」と「凪の憂鬱」を観たプロデューサ―からのお誘いだったとか。プロデューサーの家も撮影現場と近いそうでそれもあってか大阪を舞台にもう1本どうかと言われたとか。
当初の企画は張り込みの短編映画だった!?
プロデューサーから声を掛けられて、考えたのは短編で考えていた張り込み映画のプロット。それを共同脚本の永井和男さんと相談し、冒頭に短編のようなエピソードをつけるのはどうかということになり、監督が実際に体験した映画館で知り合った他人と映画を観た後に飲みに行った話を元にしたエピソードを作ったとか。
山本さん、加部さんによると脚本はオーディションのときのものとは全然違うものになったとか。
脚本は撮影の数日前に完成し、撮影現場でもどんどん内容を変えていったとか。
最初の段階と同じだったのは張り込みするということだけだったとか。
撮影で大変だったことは(ちょっとネタバレ)
加部さん的に撮影で大変だったのはある登場人物がいるパターンといないパターンで修羅場のシーンを撮影しなくてはならなかったとのことで、やっているときはわけがわからなくなったとか。
山本さん的には内容もよく変わる現場だったけど、キャスティングされた時点で自分にまかされる部分が多くやりがいのある現場だったとか。
主演の二人は関西弁じゃないけど、脇を固める磯部映画の常連たちが関西弁でいい味出していて物語がしっとりし過ぎないのが磯部映画のいいところだと賞賛。
名古屋以外にも公開中のエリアが…
ちなみにこの作品、現在は香港でも上映中で連日満席の盛況ぶりだとか。
確かにこの関西ノリは香港映画に通じるものがあるのかも