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監督と原作者が本音で語るトークショー「サユリ」inシネマスコーレ

2024年11月3日 名古屋シネマスコーレで「サユリ」の上映を記念して原作者押切蓮介さんと白石晃士監督と同じ押切さん原作の「ミスミソウ」の内藤瑛亮監督と「サユリ」で先生役で出演している久保山智夏さんを司会に迎えてのトークショーが行われました。


白石監督が「ミスミソウ」を嫌いという話を聞いていた押切さんが監督のバチバチを期待しているとコメント。

両監督のバトルはあるのか!?
「サユリ」原作と映画の違いは…

「サユリ」の物語は…

念願の一戸建てに引っ越して来た神木家。その家に来てからは不可解なことばかり起こり、家族が相次いで亡くなり、両親と姉、弟、祖父を失くした則雄は祖母と二人きりになる。引っ越して来たときには認知症のようだった祖母はその家に住み着く霊のサユリと対峙するために則雄を鍛え上げる。
しかし、則雄の同級生で霊感のある奈緒がサユリにさらわれ…

内藤監督はこの作品を観るのは2度目でお祖母ちゃんの覚醒する場面で客席の空気が変わるのが好きだとこれこそ映画館で観る醍醐味であると語っていました。
あと原作とラストが違い「ミスミソウ」同様上がるラストになっていたのが映画ではこういう終わり方にしたくなるのかもと。
2度目の観賞ではサユリが可哀想にも思えたと。
白石監督はモヤモヤを抱えてもらえるようなエンディングにしたかったとか。

原作者からの意見は…

押切さんは「ミスミソウ」のときには脚本に意見することがほとんどなかったと。しかし、この作品はここだけは変えてくれというところがあったけど聞き入れられなかったとそれは…
「元気ハツラツ、オ○ンコマンマン」というセリフ。
このセリフのせいで映画を観た母から一日口を聞いてもらえなかったと。

監督がこのセリフにかけた想いは…

白石監督によるとこのセリフが子どものころ女子から実際に言われた言葉であったと。それが忘れられなくて高校のときに金縛りあうと言っていた女子にこのセリフを言えば金縛りを解けると力説し、実際にその子は金縛りにあわなくなったという思い出に絡んでいて今回のセリフになったと。

キャスティングはどう決まったか?

キャスティングの妙

最初にオーディションで決まったのが住田役の近藤華さんで彼女のこなれていない感じが良かったとか。
則雄の南出くんはオーディションに台詞を覚えてこなくてそののほほんとした感じと空手をやっているところが良くて決定したと。
お祖母ちゃん役の根岸さんは脚本の安里さんのドラマに出演しているのを観ていいなと思い、スケジュールも合うということでオファー。根岸さんのお宅にお話しをしに行ったら衣装のアイデアまで提案されてやる気満々だったとか。
ちなみに押切さんはキャスティングを決まってから報告されたので口出し出来なかったとか。

あの家は

撮影は伊東市ですると決めていて、原作に近い家を探していたものの見つからず、あの家が売りに出ているのを見て決めたと。
あの特殊な吹き抜けとか活かしたくて脚本を書き換えたりもしたそうです。

音楽に関して

根岸さんにはジャニス・ジョップリンの曲を提案されたりもしたけど、予算的に無理だったと。
内藤監督からクラシックを使っているのが白石監督っぽくないと言われ、仮にクラシックを入れていたんだけど、そのクラシック以上にハマる曲が出来なくてそのままクラシックを当てはめたとか。
それを聞いた押切さんは「言ってくれたら僕が曲を作ったのに」と。
それを聞いた内藤監督は原作者が作った曲にはダメ出し辛いので困ると本音をポロリ。
そんな感じでわりと本音も語られるトークショーでした。

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