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大統領のスローガンがルー大柴だった「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」
MCUの新たな出発点となる「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」をIMAXと吹替版で2度観て来ました。
良かったと言えるのは2時間を超えない上映時間と脱マルチバースだったこと。
物語は
サディアス・ロスが大統領に就任し「TOGETHER」をスローガンに演説。しかし、ロス大統領はキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソンとの関係は微妙なままで、そんなロス大統領を嫌い娘エリザベスが大統領とは絶縁状態。
そんなロス大統領が開く国際会議の場でテロ事件が発生し各国の対立は深刻な状態に。
サムは大統領のおかしな行動の裏に黒幕スターンズがいることを突き止める。大統領は身体に重大な疾患抱えていてブルース・バナーと同じガンマ線に被爆し頭脳が異常に発達したスターンズが開発した薬を飲むことで生きながらえていた。しかし、スターンズはその薬にあるしかけをしていて…
正直な感想は
オープニングでロス大統領の就任スピーチが行われ、そのスローガンが「TOGETHER」で、昭和世代は「Togetherしようぜ」を決め台詞にしていたルー大柴に影響されたのかなと思ってしまいました。
その直後、キャプテン・アメリカになったサムの活躍が描かれ、さらにホアキン・トレスという2代目ファルコンの登場でちょっと期待させてくれます。しかし、そのあとに登場する超人がイザイア・ブラッドリーでスティーブ・ロジャース同様、超人血清を打たれながら政府に不当に30年幽閉されていた人物。
この状態で新たなアベンジャーズは無理やろという気分になります。
サムもホアキンも実際のところ超人ではなく人間です。超人が朝鮮戦争の頃の軍人のドーピングおじいちゃんだけとは…
ワカンダの話もちらほら出てきますがキャラ的には登場せず。
ウィンターソルジャーことバッキーも再登場しますが政治家を目指していたりしてヒーローは引退。
で後半、スターンズの陰謀が明らかになり、スターンズて誰だよと思ったら「インクレディブルハルク」に出ていたキャラだとか。見た目はマタンゴ喰った人のなれのはてか昔の物体Xみたいな感じで妖怪ぬらりひょん風。正直ヴィランとしても魅力を感じませんが、エンドロール後に出てくるのがこいつでまだコイツを引っ張るのかとがっかり。
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終盤に登場するのがロス大統領が変身するレッドハルクですが、もはや老人ハルクであり、ハリソン・フォードがこの役をやり続けられるのか不安しかありません。ウィリアム・ハートから引き継いだキャストがまたおじいちゃんなのはどうなのか?
物語には微妙に日本も絡みますがこれは日本でMCU作品の人気が落ち込んでいることへのテコ入れでしかないような気がしました。
そんなこんなでマルチバースがなくなったのと2時間ないコンパクトさはいいけど、もっとこの先が観たくなるような新機軸が打ち出せなかったなあという感じです。
吹替に関してはサム役の溝端淳平さんはちょっと配役自体が合っていなくて無理して声を出している感じ。というかハリソン・フォード=村井国夫がハマリ過ぎていて、比べられると可哀想なレベルでした。
お客さんはまあまあ入っていた感じですが、ここからMCUの巻き返しはあるのか?