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お正月映画の本命はこれなんだと思う「はたらく細胞」
永野芽郁と佐藤健の「半分、青い。」のペアと芦田愛菜と阿部サダヲという「マルモのおきて」の二人で二組が主演のような異色作品「はたらく細胞」は意外にエモい内容でちょっと泣きました。
内容は
妻を亡くしたあと、トラックドライバーをしながら一人娘の日胡を医大に入学させるために身を粉にして働いてきた茂は不摂生が祟り、仕事中に倒れてしまう。
一方、日胡は憧れの先輩との初デート帰りに父が倒れたと聞き、運送会社にかけつける。
幸い、茂は日胡の栄養バランスを考えた食事で健康を取り戻すが、日胡が急性骨髄性白血病で倒れてしまう。
日胡の体内では白血球と赤血球が白血病細胞との闘いで瀕死の状態となり…
「インサイドヘッド」の細胞版みたいなお話
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日胡と茂の親子の物語と二人の体内の細胞の物語が平行して描かれます。
日胡と茂が芦田愛菜と阿部サダヲのマルモリコンビ、赤血球と白血病が永野芽郁と佐藤健の「半分、青い。」コンビなので、突飛な内容でありながら非常に安定感があります。
後半は白血病になったヒロインをめぐるドラマでベタ過ぎる展開でも泣かされました。
これもキャストの強さゆえだと思います。
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キラーT細胞の山本耕史もマッチョボディにハマリまくり、意外に大役だったのが茂の体内の新米赤血球の板垣李光人で、永野芽郁と最後まで残る赤血球になっていました。
意外なキャストは!
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ヘルパーT細胞役が「ドクターX」のラスボス、「聖⭐おにいさん」の仏陀役の染谷将太で三大お正月映画全てに出演しているのが凄いです。
隠れキャラ的に魅力的だったのは肝細胞の深田恭子で高級クラブのホステスみたいなキャラクターでした。
あとマクロファージの松本若菜さんは「仮面ライダー電王」で佐藤健さんの姉役でしたが、今回は二人の絡みはなし。
それでも松本さんにしては珍しいアクションシーンもあったりして見せ場の多い役でした。
この映画がお正月映画の本命なんだろうなと思わずにいられないのは…
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大きめのシネコンのロビーには「はたらく細胞」仕様のディスプレイがいっぱいで劇場によっては映画館の中からではなく外のエスカレーターから血管のような装飾がされていたりで気合いの入りようが他の作品とは段違いです。
「モアナと伝説の海2」もフォトスポットが設置されていますが、そのスペースの広さも倍以上でこれは映画館が本命は「はたらく細胞」だと決めて宣伝効果を狙ってのことだと思います。
内容的にもファミリーでもカップルでも友だち同士でも独りでも楽しめるお正月にもってこいのスター映画に仕上がっていると思います。