女優Kōki,が思っていたよりずっと良かった「TOUCH タッチ」
アイスランドと日本の合作映画「TOUCH タッチ」をKōki,のエッチなシーン目当てで観に行きました。
物語は
アイスランドに住む老人クリストファーは最近認知症の気配があり、医師から今のうちにやり残したことをしておくことを薦められる。世界中でコロナ禍になり、ロックダウン寸前にアイスランドを出たクリストファーは学生時代に留学したロンドンへ。
彼の目的は1969年当時、その街で出会い愛し合った日本人の恋人ミコを探すため。
かつて働いた日本料理店の店員仲間だった女性と再会を果たし、ミコの日本の住所を知ると、彼は日本までミコに会いに行くが…
3年ぶりの女優Kōki,は!?
「牛首村」で女優デビューし、人気ホラーシリーズだった村シリーズを終了させてしまったあと、映画ではしばらく観ることのなかったKōki,がアイスランド映画で、英語セリフいっぱい、ラブシーンありとなかなか盛りだくさんな内容で復活しました。
絡みやラブシーンは背中ヌードはあるものの、胸は見えず、やっぱりこの程度かという感じでしたが、映画自体はなかなか面白く観られました。
ここからちょっとネタバレ
しかも彼女が演じるのは母のお腹で胎内被爆した女性役です。
クリストファーが被爆というものを知るために図書館で記録フィルムを観るシーンがあり、実際の被爆者の写真なども出てきます。
「オッペンハイマー」では出来なかったことが出来ているのはアイスランド作品だからか?日本との合作だからか?
原作はアイスランドのベストセラーらしいですが、ここまで広島が物語に絡むことにびっくり。
日本描写がわりとまとも
ハリウッド映画の中で登場する日本がらみの場面はいつもかなり誇張されたアメリカ人のイメージの中の日本であり、実際の日本とかけはなれていますが、この作品はハリウッドに比べたら違和感がないに等しいレベルできちんと日本文化を映像にしていました。
この好印象さは主人公がしっかりと日本文化を学ぼうとする真面目な姿勢から来ているのも大きいし、白人の上から目線を差別するスタンスさえ、打ち出しているところによるところから来ていると思われます。
俳句を自分なりに作ったり、日本語のタトゥーを入れたり、まあ笑えるところもありますが、この感じはハリウッド映画ではありえない感じ
脇役キャストも魅力的
ミコの父親役が本木雅弘さんで彼もまた英語の多い役にも関わらずしっかり自分なりの味を出していて演技賞をあげたくなる好演ぶり。
老クリストファーがラーメン屋で出会う中村雅俊も物語的には全くいなくていい役ながらカラオケで熱唱したりして爪痕を残しています。
そして、ちょい役の柴田理恵さんまで絶妙なハマリ役で嬉しくなりました。
内容的にもKōki,の演技も良かった作品なのでもうちょい話題になってもいいのでは?