見出し画像

楳図かずお先生をしのんで映画化作品を観る「おろち」

きのう、先月28日に漫画家の楳図かずお先生が亡くなっていたことが報道されました。
胃がんで療養中ということでしたが、88歳という年齢を思えば天寿をまっとう出来たのでは。

我が家の楳図映画コレクション

自分の場合は楳図かずおといえば幼少期は「まことちゃん」のギャグ漫画家というイメージが最初の認識でした。
やがて学校で楳図かずお先生の恐怖漫画が学校で大ブームになり、「恐怖」などのサンデーコミックスの一連の作品を読み、「漂流教室」、そして、当時連載中だった「わたしは慎吾」以降、リアルタイムで連載を読み旧作も読み漁りました。
楳図かずお作品はギャグ漫画も恐怖漫画も独特で、美少女が恐怖する顔も印象的な絵が魅力的でした。

そんな楳図かずお漫画の美少女の代表とも言えるのが「おろち」。

DVDの特典は「新宿烏」のCD

楳図原作映画はなぜかほぼほぼ失敗作ですが、この「おろち」と「猫目小僧」はなかなかの成功作品でした。
この「おろち」はJホラーの中心人物とも言える鶴田法男監督と高橋洋脚本が見事に噛み合っているJホラーの先を行くゴシックなムードのホラードラマになっていました。
谷村美月のおろちはなかなかのはまり役で、原作のイメージともわりと近いです。

谷村美月のおろちはハマリ役!

映画になっているのは原作の最初のエピソード「姉妹」。


原作は映画「何がジェーンに起ったか?」にかなり影響を受けた物語でしたが、映画はそのイメージとは違うスタイルでの映画化になっていて安心しました。
姉妹の姉を演じる木村佳乃が実質主演ですがその熱演ぶりは彼女の出演作品でもずば抜けています。
山本太郎も登場してきて彼がまだ俳優をしている姿に時代を感じました。
後に楳図かずお自身が監督した「マザー」はこの映画のルックに近いところからも楳図かずお先生もこの映画を気に入っていたのかも。
楳図先生は亡くなりましたが、先生の作品は山ほどあるので映像化をきっかけにまたブームが起きればいいのにと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集