見出し画像

三木康一郎監督の最高傑作だと思う「うちの弟どもがすいません」

今年公開の監督作品「先生の白い嘘」が奈緒のインティマシーコーディネーターを監督に拒否られた発言から物議を醸した三木康一郎監督が再び漫画原作に挑んだ作品です。

物語は

女子高校生の糸はシングルマザーだった母の再婚でいきなり4人の弟たちと暮らすことに。しかも両親は北海道へ転勤し、子どもたちだけでの東京生活。
長男は同い年で誕生日が糸より1日遅い源、二男はまわりに気を利かせる洛、三男は中学でいじめにあい引きこもりの柊、四男は小学生の類。
母親代わりに家事を頑張る糸だったが、源に怒られるし、柊は顔も見せてくれない中、柊の進路をめぐり、源と糸の距離が近づき…

意外とホームドラマとしても楽しい!

前半は意外にホームドラマ

両親の再婚で田舎から東京に出てきて、両親だけで転勤し、子どもたちだけの一つ屋根の下での生活。
男4人の中で、最年長として頑張ろうとする姿は姉は家政婦じゃないぞという気分になりますが、それは彼女が自発的にやっていたことがわかり、やがて物語は引きこもりの三男の話が中心になっていきます。
あれ?ラブコメじゃなかったの?と思いつつ、ホームドラマとして楽しむとそれがラブバトルの布石だったことが後でわかります。

引きこもりが解決したらいきなり三角関係に!

ヒロインは長男に告白しますが、長男はやっぱり無理と彼女を拒絶します。
そしたら三男がヒロインに恋い焦がれはじめ、ヒロインにはその気がないけど、三男は長男に糸をかけた対決を申し出ます。

長男vs三男!その決戦の場は!?

あの高校がどういうシステムなのかはわかりませんが、3年の長男と1年の三男が騎馬戦で対決することになります。
その騎馬戦スタイルがどういうわけか、みんな上半身裸でハチマキを取り合うという対決でした。
これはもう理屈抜きに女子へのサービスでしかなく、凄い展開でした。
勝った方が相手の言うことを聞くという賭けの行方は…

畑芽育ってゴリ推され女優と思っていたけど

正直なところ、テレビドラマで頻繁に観る畑芽育さんを映画で観ることのプレミアム感がなく、内容的にも、予告を観ても惹かれませんでしたが、観てみたら意外に面白く、畑さんは死ぬほどテレビドラマに出ているだけあって演技力は大したものだと実感。
長男役のHiHiJets作間龍斗さんは前に「ひらいて」で好演していたので、むしろ彼に対する期待値が高いくらいでした。
イケメンなのでここからさらにブレイクしそうな存在感。
二男の那須雄登さん、三男の織山尚大さんは同じSTARTO所属。
だから騎馬戦が裸なのかと妙に納得しました。
中瀬慧さんの撮影やコトリンゴの音楽も良くて、これは三木康一郎監督作品の最高傑作なのではと思いました。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集