62日目:金融資産運用
62日目からは、金融資産運用についての要点整理と一問一答を行っていきます。
1️⃣金融・経済の基礎知識
1️⃣金融の基礎
①単利と複利と利回り
単利は元金に対して利率が適用され、期間に応じて利息が発生します。つまり、投資期間が長くなっても、利息は元金と利率に基づいて一定の額が発生します。
複利は元金だけでなく、過去に発生した利息に対しても利率が適用されます。複利は「 (元本+前年利子)×利回り」という計算式になります。
②固定金利と変動金利
固定金利は、経済情勢にかかわらず、契約時に約束した金利が完済するまでずっと変わらないタイプです。市場の金利が上昇しても、契約時に約束した金利は変わらないため、返済額が変わらない。
変動金利は、市場金利の動向に合わせ、定期的に金利が変動するタイプです。市場の金利が低下すると、借入金利も低下するため返済額が減る。しかし、市場の金利が上昇すると、借入金利も上昇するため返済額が増えてしまう。
2️⃣経済の基礎
①経済動向の主な指標
経済の動向を把握するための主な指標には、雇用統計、政策金利、国内総生産(GDP)、消費者物価指数(CPI)などがあります。
②インフレーション(インフレ)とデフレーション(デフレ)
インフレーションは物価が上がり続けて、お金の価値が下がり続けることを指します。
デフレーションは、物価が下がり続けて、お金の価値が上がり続けることを指します。
③金融政策
金融政策は、物価の安定を実現するために、中央銀行が行う政策です。具体的には、金利の調整や市場への資金供給などを通じて、経済全体の物価水準や金融市場の安定を図ります。
④金利の変動要因
金利の変動要因には、「景気」、「物価」、「為替」、「海外金利」、「金融政策」、「株価」などがあります。これらの要素が変化すると、それが金利に影響を与え、金利が変動します。
一問一答(基本)
1️⃣金融・経済の基礎知識
Q01
オープン市場の1つであるコール市場において、
金融機関は、相互に日々の短期的な資金の過不足を調整するための取引を行っている。
A01 ❌️
コール市場とは、オープン市場ではなくインターバンク市場の1つで、
金融機関が1年未満の資金調達を行う市場である。
Q02
金融市場には、金融商品の満期までの期間により1年未満の短期金融市場と1年以上の長期金融市場がある。
A02 🔴
金融市場では、満期までの期間が1年未満を短期、
1年以上を長期としている。
なお、短期金融市場には、
インターバンク市場とオープン市場がある。
Q03
オープン市場とは、
金融機関以外の一般の企業も参加できる市場のことである。
A03 🔴
インターバンク市場の取引参加者は、
金融機関に限定される。