57日目:リスク管理
57日目からは、リスク管理についての要点整理と一問一答を行っていきます。
1️⃣保険制度の概要
1.契約者保護に関する制度と仕組み
保険業法に基づく法人であり、生命保険の契約者等の保護を図ることを目的として設立されています。国内で事業を行う全ての生命保険会社に加入が義務付けられています。
2.保険契約者保護機構
保険契約者保護機構は、生命保険会社が破綻した場合には、機構により破綻保険会社の保険契約の移転等における資金援助、補償対象保険金の支払に係る資金援助等が行われる仕組みとなっています。生命保険契約を補償の対象とし、保護する範囲は責任準備金の90%となっております2。なお、責任準備金とは、保険会社が保険金支払いのために積み立てている資金のことを言います。
一問一答(基本)
1️⃣保険制度の概要
Q01
生命保険募集人は、
保険契約者に対して、保険契約の配当金の支払いなど将来受け取れる金額が不確実なものについて、
断定的な判断を示したり、確実であると誤解を招くことがないよう、
明確に説明しなければならない。
A01 🔴
「保険業法」の中で、
生命保険募集人が行ってはならない行為が記されている。
保険業法は、契約者や被保険者の利益保護、
保険会社の健全運営のために定められている。
Q02
生命保険募集人でないFPが、
顧客の加入している保険内容を説明することは、
保険業法により禁じられている。
A02 ❌️
FPが生命保険の内容を解説するだけでは募集行為には当たらない。
Q03
生命保険募集人は、
生命保険の募集に際して、
顧客に対して保険料の割引き、
割戻しなど特別の利益を提供したり、
約束したりする行為は禁止されている。
A03 🔴
保険契約の締結または保険募集に関する禁止行為は、
保険業法に定められている。
Q04
保険業法では、保険募集とは、
保険契約の締結の代理または媒介を行うことをいう。
A04 🔴
代理とは、
保険募集人が保険契約の承諾をすればその契約が成立する形式を指し、
媒介とは、保険募集人が保険契約の勧誘のみを行って保険契約の成立は保険会社の承諾に委ねる形態を指す。
損害保険は代理、生命保険は媒介である。
Q05
保険業法上、
生命保険契約を申し込んだ者がその撤回を希望する場合、
原則として、契約の申込日または契約申込みの撤回にかかる事項を記載した書面の交付日のいずれか遅い日を含めて8日以内であれば、
口頭による申込みの撤回ができる。
A05 ❌️
口頭ではなく、
書面または電磁的記録による申し出が必要となる。
また、保険会社によっては、
クーリング・オフの適用期間を延長している場合もある。