タイ映画『元彼におめでとう!』ネタバレ感想/元彼の結婚式を成功させられるか!?
2024年は、タイ映画を色々観よう!と思い、2024年はじまって最初に観たのが、『元彼におめでとう!』である。
未鑑賞であるが、日本でも話題になったタイのドラマ『2gether』。主演のワチラウィット・チワアリー(ブライト)とメータウィン・オーパッイアムカジョーン(ウィン)は、日本の女性ファッション誌等でも紹介され、注目を集めていたのは覚えている。『元彼におめでとう!』は、そんなワチラウィット・チワアリーが出演している。
主人公リサを演じるのは、ラニー・キャンペーン(ベラ)。日本で他に見ることができる出演作は、ドラマの劇場版『運命のふたり』(Netflixにて配信)。
ウェディングプランナーであるリサは、なかなか仕事が上手くいかずにいた。何でもいいから仕事が欲しいと思っていたところに舞い込んできたのは、インド式の結婚式の仕事だ。打ち合わせに行ってみると…新郎がまさかのかつて付き合っていたアルン(マヒル・パンディ)であった。
生活のためにも、仕事は断れないと仕事を引き受けたものの、久しぶりの再会に対して淡い期待のような、ときめきを求めてしまっているリサ。そんな下心のせいか、準備はトラブル続きでカメラマンが事故に遭って来れなくなってしまう。
近くに住んでいるカメラマンを急遽手配しなければならない。そんな時、リサの脳裏に浮かんだのは、またしてもかつて付き合っていたティム(ワチラウィット・チワアリー)であった。
まさかのアルンとティム、2人の元彼が鉢合わせ、アルンに良いところを見せようとするリサとそんなリサが気に食わないのかちょっかいを出すティム。次第にそんなティムにアルンが対抗し始め……。
ありえないラブコメであるが、テンポの良いドタバタ劇、程よいきゅんで楽しく見られた。まさに新年最初の映画に選んでよかった。しかし、どこまでもリサに一途なティムの姿は可愛らしいが…それならなぜ別れたのか?なぜ再会しただけでそんな好きになれるのか?など登場人物の動機には色々とはてなマークである。
更に、結婚目前でありながらかつての恋人に心が揺らぐアルンの姿も、紳士なキャラクターとブレている気はしなくもない。元恋人を親友と言うアルンもアルンだが、元も子もないことを言えば、別れた恋人の結婚式を執り行う時点で…。その上、ここまで公私行動していいものなのか、と突っ込みだしたらキリがない。そのようなところも含めてまあ良いかと楽しめちゃうのがラブコメの良いところか…。
また、本作はタイ映画であるが、インド式の結婚式を執り行うということで、インド映画ほどの豪華絢爛、大人数のダンスはないが、さながらインド映画と思うほどもミュージカルシーンがある。王子様ルックのアルン役のマヒル・パンディ、ティム役のワチラウィット・チワアリーの麗しさには目を奪われる。
ワイルドさもあり、紳士なアルンと、子供っぽさもあるが一途で可愛らしいティムとタイプの違う男性に翻弄されるヒロイン…と王道少女漫画を思わせる展開は、好きな人も多いだろう。個人的には、小っ恥ずかしくならずに見られたので良かった。