#3 パワーエリートに勝つ文章術 前編 (記者と権力)
プロの文章テクニックを聞く連載「俺の文章術」。今回がseason1の最終回となります。文章にいちばん必要なのは「どう書くか」ではなく、「何を書くか」です。書く素材があってこその文章術です。
よい素材、情報をどう入手するのか。そこで第3回目に登場してもらうのは、敏腕政治部記者として数々のスクープをものにしてきた全国紙政治部記者の塩田明大(仮名)さんです。日本の最高権力者の情報を入手し、機密にも迫っていく政治部記者の仕事術を存分に語って頂きました。
塩田さんは、社内で数々の賞に輝いているまさに天才的な取材記者です。政治部記者の仕事場である永田町は政治家、官僚といったパワーエリートが跋扈する世界です。ハーバードに東大は当たり前、ライバルとなる政治部記者もまた高学歴エリートが顔を揃えています。
しかし、塩田さんは「学歴なき者でもスクープ記者になれる術はある」と語ります。
塩田さんの手法は「取材術」であると共に、ビジネスシーンでもいきる「情報術」でもあります。なぜなら自由主義経済であればあるほど情報が最も重要なリソースとなるからです。また政治力は、財界、経済活動、会社の出世争い、地域、派閥、どのシーンにおいても問われる大テーマです。
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