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《詩》風が運ぶ朝

窓を開けて
毎朝 同じ景色を見る
同じ山も 同じ裏庭も 同じ屋根の連なりも
いつも同じ
空だって 晴れ曇り雨の選択肢は限られているけれど

本当にそうだろうか
見えない風を 心に吹き込ませて
記憶と想像を織り交ぜたら
もっと 輝いてくるんじゃない

空に飛ぶ鳥に ふと気付く
遅れた1羽は さっきの2羽とは別の空へ
仲間じゃないのかな 迷っているのかな
それとも風の呼び声に 応えたのだろうか
私もそうありたい

日の出8分前 私の理想の空の色
青に少しのピンクが混ざって
雲に溶けている この色を探していた
探しているものは 一瞬しかないこともある
でも その一瞬が 私の永遠なんだ

まどろみの霧を
朝の新しい風が吹き飛ばす
そんな新しい日が
私の心に微笑むように

(にじぐち)

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