《詩》勇気の声
例えば勇気がこんなことを
つぶやいたと聞いたことがある
季節が移り変わるように
自然に変わるものもある
でもあなたは自ら変わろうとした
大地の草木が根を張った場所を離れないように
変えられないことがある
だからあなたはそこにいて
変わらないことを受け入れた
吊り橋から落ちそうな誰かを助けるように
落ちてはならない場所がある
あなたは踏みとどまった
踏み外さないように自分を守った
鏡に映る自分よりも
もっと深く瞳の奥に真実があるように
あなたは受け入れた
悲しみに暮れる自分も怒りに燃える自分も
これが自分だと手を広げ抱きしめた
例えば勇気がそこにいたなら
きっとあなたにそうつぶやいた
(にじぐち)
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