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深く、濃く、何かを感じるために


私の普段の暮らしの中には、小さな煌めきが溢れています

当たり前の中に埋れて、見失いそうな物にピンと来るのです

それは、夜道を駆けていく野良猫や

グラグラと今にも倒れそうな気でできた丸太のベンチに座っている感覚

木の上で遊んでいる子猿と目があった時

ザクザクとなる山道を歩く靴の音

そして、何気なくいつもと同じポーチドエッグを作っている風景からも


私はそれらをずるずると頭の中で引きずって持ち出して来ては

過去の経験や自分が今まで溜め込んできた人生訓などと一緒に
編み込んで行く様に、一つの文書を作り上げていくのです

まるでたくさんの糸を織り込んで編み物をする様に
いくつかの異なる糸を使って




使われなかった言葉たち


これまでは、私の文章を作る上での材料となる糸は一本足りませんでした

それは、私自身が長年生きて行く中でずっと隠して来たから

話しても仕方ないとか
変な人間だと思われるからとか
他にも理由は色々

私の考えていることは、いつも現実離れしていて現実と言う世界を生きて行く中では役に立たない物でした

だから、プラスにもならず
むしろマイナスの要素の方が多く含むような私の見ている景色や
考え、感じていることを見せないように蓋をして来たのです

それでも、自分自身の言葉を思いっきり出せたら気持ちいだろうな…

そんな、想いを捨てる事ができずに随分と彷徨う様に自分と言う存在のままで生きていける場面を探して来たのだと思います


1本の糸を見つけるまで 本当の自分の言葉


私自身、自分のブログを立ち上げた当初

HPだけを作り、何度記事を書いても自分の言葉ではない文章ばかりが連なってしまい
半年ほど、自分の言葉を探すためだけにHPを空っぽにしていた時期がありました

どこに行けば自分の言葉を見つけられるのだろう?
と外側にばかり目を向けて

本当は、いつでもここにあったのだと気づくまでには随分と長い時間が掛かりました 


感じることを絵にして

本当の言葉と言う物は
自分自身の中から湧き上がる小さな物をしっかり汲み取って行く事で鮮明になって行くのだと言う事を知りました

外部で感じる違和感や怒り
悲しみ、喜びや心地よさ

これは自分だけの物で、それらを深く掘って行き
心の内部に起きる漣や、ふんわりとした軽さ

そんな物に一つ一つ敏感になって行く事で
心が感じ取るセンサーの音が良く聞こえてくるのです

そうして敏感になったセンサーは、日常で起きる心の反応に自分のカケラを落としていきます

ああ…自分はこうなんだな

本当はこれがしたかったんだ

自分はこんなものが好きなんだな

そんな、自分に良い事から

これは何となく嫌な感じがする

だから、泣きたくなったのか…

そんな、マイナスの違和感まで

様々な小さな波に自分はこう感じていたのだと言う答えを知る事ができるのです

そうして知った答えは
本当に言いたかった言葉や学んで来た土台と言う物があった事を思いださせるのです


孤独の中で感じる深く濃い世界


私は、自分に合う生活として
自分のやりたい事をするために
様々な物を捨てて、自分をゼロに戻し
日々、新しい自分を作っています


何かを感じたくて
何かを作り出したくて
自分の言葉をもっと知りたくて
孤独と言う生き方をスタンダードとし生きる人生を選びました

ひとりでいる事は、あらゆる物の音や感覚などを感じる濃度を濃くしてくれます

そんな、濃いものに囲まれて
今日も小さな何かを感じ

糸のように紡いでいく

一つの大切な物を私の中から生むために



akaiki×shiroimi

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