言葉の三つ編み 文章の編み方
言葉や想いを三つ編みにするイメージで、編み込んで文章にして行くんだよ
そう、一つ二つと束をとって
何かを探しながらね
そうしているうちに一つになって行って出来上がる
私は、文章を編んでいるのです
右頬の三つ編み 文章を作る材料
書きたいことを見つけるのは、偶然の力を使って書く時もあれば
あらかじめメモをしておいたイメージを元に書いていく時もあり
そして、その偶然の産物なる突然の贈り物のようなインスピレーションを待つのが私の人生の仕事であり
私の人生の1番の楽しみです
それは、何が訪ねて来るかは分からないびっくり箱の様なもので
驚かされて
面白がって
やってきたインスピレーションを言葉の三つ編みの材料することからはじまるのです
こうして出来たのが、こんな物語
そんなおかしな友人が突然訪ねてくるのが私の日常で
インスピレーションは私の人生の永遠の待ち人なのだ
それから、友人は私の手を引いて心を此処ではない場所に連れて行く
そこが何処であろうと
鼻息なんかを荒くするように、その流れにとにかく乗って行くのだ
細いスロープに飛び込んで
引っかからないように、体を縦に真っ直ぐにして
びゅんとボブスレーに乗って連れられて行くみたいに
体を捩りながら狭いスロープを通る頃、隠し扉からこれまで溜め込んできた想いたちが飛び出してきて
これらが合わさるように編み込まれて行く
おかしな経験をたくさんして来た人生では、伝えたいことがたくさん
それはきっとこの先も困らないほど溜め込んだ貯蔵庫の中にたくさん
高速のスピードで汗を流しながら糸を絡めるように流れに乗って、紡がれて行く言葉たち
人生で見つけた最愛の友人たちと共に私は言葉を編んでいる
左頬の三つ編み 音を聴きながら、束を入れ込む
小川の流れに乗るように音の流れを眺めながら文字を並べていく
そうして、つらつら並べてられた言葉たちからは
いつも3つの材料が自然と現れてくるのだ(実は3つとは決まってはないのだけど...)
それは、その文章の構成を成り立たせる3つ(ほど)のキーになる言葉や感覚など
このキーワードの様なものが一つの作品のはじまりから終わりまで何度も交差する様に編んで行く
3本の軸は物語を支えるように作品を支え
1つの束になって行く
だから、私の文章は三つ編み
書いているようで編んでいる様
良い作品が出来たと思う時は、決まってこの三つ編みの編み具合がいいのと音の流れがいい
音の流れを聴きながら、キーになる物を探し
それらを交差するように編み込み1つの作品を作って行く
これが私の文章を書く時のスタイル
伝えたいのではなく、見つけて欲しい
文章は伝えるものなのかもしれない
でも、私は伝えたいと言う想いでは書いていないんです
でも、見つけて欲しいとは思っています
伝えたいと言う想いで書いてしまうと、文章はカチカチとして固くなってしまうから
ふわりとさせておきたいのでね
隠してあるものを拾って欲しいとか、見つけて欲しいと思って書いているんです
私が当初、文章書き始めた時はこのカチカチとした決まりきった言葉の並びだけになってしまうことが悩みの種でした
こんなはずじゃないのにと思っていても、そんな状況を抜け出せなくて..
でも、いつしかこうして編むように書く事ができる様になったのはきっと文章を書き続けることだけがそうさせたのでは無いと思っています
今思えば、自分の欲しかった書き方に近づけたのは人生の流れそのものの中で自分自身と向き合って来たからだと
自信をつけたり、泣いたり、時には森で一人ぼんやりしてみたり
1番力を貸してくれたは痛みや悲しみ、孤独だったように思います
自由を作る原点は孤独と自信なのだと今では思う様になりました
自由と自信がより言葉を解放させる
そんな風に思っています
自分を救うために見つけてきた一つ一つのこの材料たちを忍ばせてある私の言葉の編み物たち
編み込んだ言葉の中から、あなただけに届く秘密のことばを見つけて欲しいと思っています
akaiki×shiroimi
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