![中江ノ島](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/12124871/rectangle_large_type_2_6a7d0463438f25e5156bbb27ded0a197.jpeg?width=1200)
「中江ノ島」について/阿加井秀樹
みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
前回長崎・天草の潜伏キリシタンの遺産群についてご紹介しましたがこの遺産群はまだまだ紹介するところがたくさんありますので今回もそれを継続していきたいと思います。
次に紹介する遺産群の一つは中江ノ島です。中江ノ島は平戸島北西岸の沖合2キロに位置する長さ400m、幅50mの無人島であり、この島では、禁教時代初期に平戸藩による潜伏キリシタンの処刑が行われた記録があります。
殉教地として潜伏キリシタンが密かに崇敬していました。岩からしみ出す聖水を採取する「お水取り」が行われた聖地でもあります。
つづいては天草の﨑津集落です。長崎と言えばここ。とイメージする人のほとんどがこの建物をイメージするのではないでしょうか。
﨑津集落は漁村特有の形態で信仰を続けた集落として今も語り継がれています。禁教時代に潜伏キリシタンは組織的に信仰を続けていました。
その中でも漁村では収穫したアワビやタイラギの貝殻内側の模様を聖母マリアに見立てて崇敬していました。時代的にキリスト教が解禁されると﨑津諏訪神社の隣に教会堂を建築しました。
これら遺産群は取り上げると一ヶ月程かかってしまうほどですので最後に世界の宗教史上に残る劇的な「信徒発見」の舞台となった大浦天主堂をご紹介して終わりにしたいと思います。
それではまた。
阿加井秀樹