微調整の話
「どうだった?畳んだり乗り心地だったりは」
「畳むのはだいじょぶ、問題なかったよ。でももうちょっと体を起こした状態で乗れると嬉しいかな」
「なるなる。もうちょいね」
組み上げた試作機を乗っていただいた今日この頃。やはりあり合わせでは十二分とはいかなかったようで、感想を聞きつつ方向修正。しかし…。
メイドインUSA!だからなのかわかりませんが、DAHONは一般的な折りたたみに比べ比較的に乗車できる適応身長の幅は広め。確かこの自転車も、145〜190センチ前半まではカバーできたはず。すなわち何が言いたいかというと…デカイんですよね、コヤツ。縦折り機構で誤魔化されがち(?)ですが、ハンドルの高さもホイールベースも一般的なものと比べるとやや大きめ。ハンドルと車輪が離れるほどバランスは取りづらくなるので、このテの自転車は割とハンドルが広めだったりします。ハンドル幅が広い方が、俄然バランスは取りやすく、力加減の調整や負担も減らしやすいので。
とは言え、純正でついていたハンドルは遥か昔に親友の自転車に取り付けたまま。しかもまっすぐなハンドルでは、結局やや前傾になり根本的な解決にならん…。
頼もう。
近隣の自転車店には無くとも、Amaz◯nにはある。よほどコアな部品でない限り、基本的なものはもう揃っちゃいます。もう通販無くしては生きていけない!
そうして手に入れましたこちらっ。
NITTO B602AA
プロムナードバー シルバー 490mm
ハンドル幅こそママチャリと大きな差は無いものの、ハンドルの曲がり具合がほぼ90度に近く、持った感じ数字上よりも広く感じさせます。つまりは今まで通りのコンパクト感&安定した走行が取れるという一石二鳥!ってなもんです。はてさて取らぬ狸の皮算用となるかならざるか…
とりあえず付け替えていきましょう。まずはサイズ感をと。
おお…ママチャリだ…。
実際ママチャリって言いますけど、個人的には結構幅広く使われるイメージですね。解釈的には、
「ハンドルが手前にあって乗ったとき前傾になりすぎない」
「フレームが低く跨ぐとき足を高く上げなくていい」
が揃っていれば私にとってママチャリです。あとはカゴが付いてたり、両足スタンドが付いてたり。変速があったりなかったり。
ママチャリは日本生まれ、という一説を信じるのであれば、確かに日本向けな構造をしているように思います。アホほど話が逸れましたね。
兎にも角にも、収まりが良さそうなのでブレーキレバーやシフター、グリップを移設。しかし懸念した通り、ワイヤーがカツカツ…サイズが大きくなってんだから当たり前じゃろがい。
動かせないこともないぞ?と妥協するには、あまりにリスクが高いところ。何より、自分でなく他の誰かが使うもの。「妥協」という思考が浮かぶことすらおこがましい。お金をかけても時間を取っても、修正修正…。
幸いにして、使いたい時期には無事間に合い、ちょくちょく使ってもらってます。しかし今まで使わなかったもの、初めて使うものに関しては、使ってみないとわからない、ということが付いて回ります。なのでこれからも。
こまめにみていかんとなぁ…なんて。贅沢な悩みを抱えてみます。