B級グルメマンガ界の怪物
こんにちは。このマンガをnoteで紹介するのをすっかり忘れておりました。いろいろな所で僕がオススメしまくっている最高のB級グルメマンガ。そう、『めしばな刑事タチバナ』です。
このマンガの見どころは色々あるのですが、まずは何といっても実在するチェーン店や製品についてのうんちくが語られていることでしょうか。マンガに出てきた食べ物を近所のコンビニですぐ調達できてしまう手軽さは、他のグルメマンガにはなかなか無いものだと思います。
個人的な経験でいうと、いなばのタイカレーの缶詰などは、このマンガで紹介されてて実際食べたら美味しくてしばらくハマった商品のひとつです。
他にも、「外国のカップ麺」や「マイナーなポテトチップス」「美味い冷凍食品」など、通販等で普通に手に入るレベルの食べ物情報が多く、とても実用的(?)なグルメマンガです。
加えて、このマンガの大きな魅力のひとつに、B級グルメのうんちくという軸さえ守っていれば、あとは何をやっても許されるとばかりの「内容の自由さ」があります。
基本的に刑事と事件関係者しか出てこないマンガなのですが、そればかりでは飽きるのか、突然アメリカのスタンダップコメディー風に主人公が一人で一話まるまるカレーのうんちくを語る回(夢オチ)や未知のウィルスの感染拡大とスパゲティナポリタンの普及を重ねたバイオハザードパロディ回(夢オチ)など、突然世界観が平気でバグる回があるほか、一話まるまるセリフなしのサイレント回や、主人公たちの話をたまたま喫茶店の隣の席で聞いていたオッサンが主人公の回といった、実験的な回もありました。
挙句の果てはコミックス一巻まるまる江戸時代編(夢オチ)をやってしまうという自由さ。この一巻まるまる江戸時代編がコミックスで出た時、僕はこの自由なマンガをずっと応援し続けようと心に決めました。
以上、『めしばな刑事タチバナ』の紹介でした。本当に面白いマンガなのでぜひ読んでください。ちなみにこのマンガは佐藤二郎主演でドラマ化もされており(Amazonプライムで見られます)、全体的に何ともいえないB級感を醸し出すこのドラマ版も、慣れるとそれなりに面白いです(ただ、マンガ版であえて愛を込めて露悪的に「ボソボソ感」と表現されていた立ち食いそばの表現を「ふわっふわ感」というヌルい表現に変えられていた点には、テレビの限界を感じます)。
それでは、また。