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ひねりすぎてもうわからん

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    本(マンガを除く)を紹介した記事をまとめました。

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    マンガを紹介した記事だけまとめました。

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ご挨拶

どうも、ご無沙汰しています。生活が労働とネット小説とゲームに飲み込まれてTwitterの更新が途絶えたあかごひねひねです。 実はnoteのアカウントを一年前くらいに作ったんですが、そのまま何も書かずにほったらかしにしていました。先日数ヶ月ぶりにnoteのアプリを開いたら「note開設から一周年です!おめでとうございます!」的なメッセージが表示され、なんだか妙な気持ちになりました。 そのメッセージが心になんらかの影響を及ぼしたのか、違うのか、よくわかりませんが、なんとなく気

    • 嘘集

      Twitterでついた嘘をまとめました。

      • 最高。以上。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』

        最高の歴史ミステリに出会ってしまいました。 ……いや、そもそもそんなに歴史ミステリ読まないので、これは言い過ぎかもしれません。とにかく先日、タイトル(のみ)に惹かれて手に取ったミステリが最高に面白かったのです。それがこちら。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』です。 この作品、タイトルがタイトルだけに、ふざけてるのかと思いきや、かなり重厚なミステリ作品でした。内容としては幼少期のシャーロック・ホームズと、イギリスに密入国していた維新志士時代の伊藤博文がロンドンで一度出会っ

        • ファンタジー×本格ミステリ

          今回は、ファンタジーの世界観と本格ミステリを融合させた意欲的なミステリ小説を2作、紹介します。 本格ミステリとは、読者に探偵が持つ手がかりを全て明らかにするタイプのミステリー小説のことで、物語としての面白さに加えて読者自身が推理して犯人を当てる謎解きクイズ的な楽しみ方ができます。 そこに、我々の生きる世界には存在しない魔法や魔道具などのファンタジー要素が入ってくる。つまり読者は魔法の存在をあらかじめ折り込んだ上で、トリックを推理する必要があるわけです。これがなかなか面白いんで

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        記事

          世界を変えた「箱」の話

          どうも。今回紹介する本は『コンテナ物語』です。 何ヶ月か前にひろゆきとかが紹介してて、話題になってた本です。けっこうページ数多くて読むのに時間がかかってしまいました。 コンテナの発明が世界の流通を根底から変えてしまったことを明らかにしつつ、企業家や会社や港や労働者が、その変化にどう対応したか(もしくは振り回された挙句に没落したか)をかなりしっかりと書いた本です。 とにかくいろんな登場人物が出てくるんですが、僕はマルコム・マクリーン(コンテナ輸送のパイオニア)以外覚えてませ

          世界を変えた「箱」の話

          全然宇宙に飛び立たないゴリゴリの宇宙SF

          今回は僕が一番好きなSF小説を紹介します。SFの名作ランキングなどでよく上位に来るので知ってる人も多いかもしれません。『星を継ぐもの』です。 この作品、めちゃくちゃ名作でとても面白かったんですが、初めて読んだとき結構意外だったんですよね。「いや、いつまで地球におるんじゃい」と。 物語は月面で「宇宙服をまとった5万年前の人間の死体」が発見されるところから始まります。細かいストーリーは書きませんが、壮大な宇宙の謎を明らかにしていく、というような話です。設定上、地球外の惑星に行

          全然宇宙に飛び立たないゴリゴリの宇宙SF

          Twitter発の神マンガ2〜犬編〜

          どうも。Twitter発の好きなマンガを紹介する記事の2回目です。前回記事(こちら)のサブタイトルは「優しい世界編」でしたが、今回はシンプルに「犬編」となっております。 なんか紹介したいマンガをいくつかピックアップしたら犬が出てくるやつが複数あったので、まとめました。それではどうぞ。 世界の終わりに柴犬と文明崩壊後の世界を少女二人が旅をする『少女終末旅行』というマンガがありますが、これは同じようなシチュエーションで少女と飼い犬が旅をするマンガです。 『少女終末旅行』は割とシ

          Twitter発の神マンガ2〜犬編〜

          生物学者が幻のうなぎを求めてアフリカで大冒険する話

          どうも、記事タイトルがなかなかカオスな感じになっていますが、今回紹介する本の内容を要約すると、このようにならざるを得ないのです。今回紹介する本は『アフリカにょろり旅』です。 この本は生物学者でウナギの研究が専門の青山潤氏のエッセイで、2007年に講談社エッセイ賞も受賞しています。 ウナギという魚は実は謎につつまれた魚で、例えば我々が食べているニホンウナギの産卵がどこで行われているのかも長年分かっていませんでした(その産卵場所を特定したのが青山さんの所属する東京大学の研究チ

          生物学者が幻のうなぎを求めてアフリカで大冒険する話

          本気でエルフと向き合ったマンガ

          久しぶりに好きなマンガの紹介をします。今回紹介する作品はこちら。『葬送のフリーレン』です。 僕はここ数年、いわゆる異世界系ファンタジー小説やらマンガやらを読みまくっているのですが、この作品はそんな異世界ファンタジーの定番種族「エルフ」を主人公にしたマンガです。 多少ファンタジーをかじっている人なら「エルフ」と聞いて「耳が尖っている」「魔法に長けている」「非常に長命である(数百年生きる)」といった特徴が思い浮かぶと思います。『葬送のフリーレン』は、それらの中でも長命であると

          本気でエルフと向き合ったマンガ

          異世界×言語学マンガ

          小説投稿サイト「小説家になろう」を発信源として、数年前からライトノベル界だけでなくマンガ界でも「異世界」ブームが起こっています。そのような中で所謂王道の冒険ものではなく、「異世界」の世界観に加えて別のテーマを盛り込んだ、変わり種コンテンツも多数生み出されています。 例えば異世界×飯マンガの『ダンジョン飯』や異世界×不動産マンガの『ドラゴン、家を買う』・『RPG不動産』、異世界×同人誌カルチャーマンガの『魔法使いの印刷所』、異世界×郵便局員マンガの『竜と勇者と配達人』といった

          異世界×言語学マンガ

          『からかい上手の高木さん』みたいなタイトルだけど、内容はおっさんが地方の整体でマッサージされるだけというマンガがある

          『からかい上手の高木さん』という、ラブコメマンガがあります。アニメにもなった有名なマンガです。 実はこの「高木さん」の大ヒット以後、似たような構造・タイトルのマンガが大量に生まれており、これらのマンガは巷では(どこの巷だ)「高木さん系」と呼ばれているそうです。 自分が読んだことがあるマンガだけに限定して具体例を挙げると『イジらないで、長瀞さん』『やんちゃギャルの安城さん』『阿波連さんははかれない』などが高木さん系だと言われています。少し調べてみると他にも色々とあるみたいです

          『からかい上手の高木さん』みたいなタイトルだけど、内容はおっさんが地方の整体でマッサージされるだけというマンガがある

          B級グルメマンガ界の怪物

          こんにちは。このマンガをnoteで紹介するのをすっかり忘れておりました。いろいろな所で僕がオススメしまくっている最高のB級グルメマンガ。そう、『めしばな刑事タチバナ』です。 このマンガの見どころは色々あるのですが、まずは何といっても実在するチェーン店や製品についてのうんちくが語られていることでしょうか。マンガに出てきた食べ物を近所のコンビニですぐ調達できてしまう手軽さは、他のグルメマンガにはなかなか無いものだと思います。 個人的な経験でいうと、いなばのタイカレーの缶詰など

          B級グルメマンガ界の怪物

          「ダメ」だけど面白い建築のガイドブック

          今回は『メイド・イン・トーキョー』という本を紹介します。この本は東京の建築物、それも著名な建築家が造った一般に「良い」とされる建築物ではなく、建築学やデザインの観点からは評価されない、むしろ「ダメ」な建築について扱った本です。 東京という都市が急激に成長していく中で機能や効率を重視した結果生まれた、本来隣り合わないもの同士が隣り合ったり、珍妙な形をしていたりする建物たち。この本ではそんな建物に少し面白い名前を付け、短い説明と写真・イラストとともにガイドブック形式で紹介してい

          「ダメ」だけど面白い建築のガイドブック

          会計クイズが楽しい

          ちょっと前から「企業の決算書とか読めるようになったら面白そうだな」と漠然と感じていたのですが、そういう本をついこの前見つけました。『世界一楽しい決算書の読み方』という本です。 作者の大手町のランダムウォーカーさんは、以前からTwitterで「会計クイズ」という企画をしていた人で、この本はその会計クイズを解きながら決算書の基本的な内容を学べるようになっています。ちなみにイラストはTwitterで有名なイラストレーターのわかるさんです。 僕はこの本で初めて会計クイズに挑戦した

          会計クイズが楽しい

          Twitter発の神マンガ 〜優しい世界編〜

          最近、Twitterでバズった漫画が書籍化されることは珍しくないですが、今回はそんな漫画の中で自分が個人的にめちゃくちゃ良いと思った作品を紹介したいと思います。すでに知ってたら「それなー」と思ってください。知らなかったら読んでください。ちなみに独断と偏見に基づいています。 ※選んでみると何か似たような優しい静かな雰囲気の作品に偏ったので「優しい世界編」というサブタイトルを付けてみました。「ギャグ漫画編」とか「ラブコメ編」とか、この先続くかは分かりません。 1.『となりの妖

          Twitter発の神マンガ 〜優しい世界編〜

          通史として「オカルト」が分かる

          現在「オカルト」と呼ばれているジャンルには、超能力やらムー大陸やらアトランティスやらUFOやら爬虫類型宇宙人やら、一見関係の無い色々なモノが含まれていて、結局のところ「オカルト」が何を指すのか、よく分からなくなっています。 そんなよく分からない「オカルト」を、オカルティストでない研究者が、ひとつなぎの歴史として客観的に紹介しているのが大田俊寛『現代オカルトの根源 ー霊性進化論の光と闇』です。 この本の中では、オカルトの起源である神智学の始祖ブラヴァツキー夫人(FGOで少し

          通史として「オカルト」が分かる