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第14話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び!
心ってなんだろう
6.オカルトなお話し-2
これだけだとただのオカルトですが、重要なのは天井に浮かんでいながら、俯瞰で部屋を見て「汚い部屋だ片付けよう」と思った事。
「やばい、帰れなくなる、俺は死んだのか?」と思った事。
そして現実感覚として落ちる体感があった事ですな。
思ったという事は心が働いているという事。
つまり、心を持ったエネルギー体が、一瞬なのか、10分なのかは分かりませんが、肉体から離れている状態なんですな。
そしてきちんと肉体に戻った感覚があって、再び密接に繋がった。
とすると心を持ったエネルギー体は、それ自体でも見聞き感じられる事になる。
でもその状態が続くと、現世ではいわゆる亡くなったという事になるのではないか?
確かに今まで生きてきて、たった一回しか経験ありませんが(何度もあったら寝られないし、寝る毎に死にそうになる)この体験をして考えを巡らしていく事で、心は脳で作られたものではないという考えが、館主の中で揺るがしようのない物となった。
さて心を持ったエネルギー体とは一体何か?
——もうお客様はお分かりですね、魂です。
つまり、魂という、肉体という物質が生成したエネルギーと違う性質を持つエネルギー体が、密着しお互い影響しあっている。
すると前のシーケンスで疑問に思ったアカシックレコードがどこに存在しているかが見えてきたでしょう。
物質世界ではない、空間や物質がない純粋な魂の世界、つまり、霊界、別な言い方をすればあの世ですな。
そう、赤木図書館もそこにあり、学芸員古沸妖も今、そこにいます、お客様、あなたもです、へっへっへっ…。
こう考えると、肉体のもつ物質エネルギーと魂の持つエネルギーも、作用反作用しながら釣り合うと考える事が出来てきます、肉体と密接に繋がって安定しているという事は、そういう事になりますよ、ね。
肉体という物質の持つ物質エネルギーは魂の持つ異質のエネルギーと釣り合っている、つまり、物質エネルギーは物質エネルギー以外のエネルギーとも釣り合う、ふふふ、そうなりませんか?
その中枢、魂と信号をやりとりして体に刺激を与える臓器こそが脳ではないか?
だとすると幽体離脱もオカルトじゃなくなる、ちょっとだけ心が、魂が身体から離れている状態と考えられるからですな…。
ここで考えないといけないのは、物質エネルギーでない魂のエネルギーなど本当に存在するのかという疑問ですが、見方を変えるだけで、既に科学的(物理学か数学かはどうでもいい事です)にその存在は受け入れられているのです。
だからE=mc²で表せられるであろうエネルギーの法則が、宇宙全体を総括するとマイナスになるんです。(第2話で物理の先生が発した言葉)
どういう事なのか? 察しのいいお客さまはピンとくるかもしれませんが、虚数=【2乘したらマイナスになる実数ではない数字】がそれを表しているのです。
実数ではないとは、現実には存在しない数値であり数式上のみ、つまり想像上の産物で言い換えると心の中にのみ存在するものです。
そうですよね、2乗したらプラスになるのが常識なのに、2乗したらマイナスになったら算数から順次学んできた人々は、なんじゃそれ、嘘だろ! ってなる。
でも虚数は物理学や数学ではなくてはならないものになっていて、逆に言うと心には存在するのです。
それをエネルギーに応用すると虚数エネルギーと呼ばれる。
赤木館主はこう考えました、現実には存在しないのに心には存在する、虚数こそが心を持ったエネルギー体である魂からのメッセージ、つまり、魂が持つエネルギーこそが虚数エネルギーなのではないのでしょうか。
この自然界に不必要なものなど存在しません、それが概念だろうと一緒です。
(ただ人間はその知恵や悪行、強すぎる歪んだ自己愛を通して、便利を通り越した不必要な概念や物、諸悪の根源をたくさん作っているのも確かですが…。)
科学だろうかオカルトだろうが、言い方はどうでもいいのです、自分に嘘はつけないし体験した事は現実なのですから、全てを受け入れる姿勢が大切で、科学だオカルトだと区分けること自体が間違いだと赤木館主は思っているのですな。
だから妄想宇宙論では、赤木館主の実体験を基盤にして話しを進めているのです。
もう少し先でその説明は出てきますが、地球上に存在しないと思われるエネルギーがあって、初めて地球は誕生するのです。
記憶にしたって物質にしたって、新しい経験にしたって、心にしたって、魂だろうと、全ての要素が点からはじまらない限り、宇宙という複雑な生命体は誕生しないばかりでなく、その始まりは至ってシンプルなのですな。
だから、物質エネルギーではないエネルギーを持つ魂、は存在すると思って、この先もお読み続けていただくと光栄です。
さてお話をもどしましょう、魂が独立して心をもち、見聞き考えられるならば、更に疑問が沸く、じゃあ何で肉体が必要なんだ?
つづく
→第15話
第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1