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第29話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び!

人はなぜ生きるか?

15.死とは何か?-1

 さてアカシックレコードのOKT-0102337485756544534234322-Zijiを引き出しましょう、これも赤木館主の実体験です。


 赤木館主が大学2年生の夏休みでした。

 その時は神奈川県厚木市に下宿していて、前出のぼろぼろの学生寮ですな、仲間とつるんでやってること全てが面白くて、夏休みの帰省を決めていなかったのですな。

 そんな時、実家から下宿に電話があり祖父が亡くなったことを知らされた。

 実家に住んでいた時同居していた母親の父親、赤木館主の祖父の死だった。

 そして札幌の実家に帰り、お通夜にお葬式も無事終わり、夜、亡くなった部屋のちょうど真上にある二階の部屋のベッドに入った。

 実家は一軒家で、ブロック作りの三角屋根二階建て、お骨は一階の部屋に置いてあり、ベッドで天井を見ていると、祖父の顔が現れてじっとこちらを見た。

 顔だけが現れたのです。

 なぜか赤木館主は恐怖も驚きも無かった。

 こういった場合目が覚めて夢だったというオチがついてくるのだが、全く寝ていないし、その後目が覚めたというオチもない。

 なんとなく、顔を見合わせて数分だったか数十分だったか忘れたが、祖父の顔は館主を不思議そうに見ていた。

 その時咄嗟に思った、あれ、身体が無くて戸惑ってるのかと。

「じいちゃん死んだよ」

 赤木館主が咄嗟にそういうと、納得して顔は消えていったのです。

 いやはや、なんじゃこれって思うでしょう、館主もそう思ったのですが、寝てないし、顔が消えても目覚めないし、朝まで起きてて太陽の光が差して来て、ようやく寝たのです。

 そして何が起こったのか、冷静に考えるしか無かったのですな、何故なら現実でなければ幻覚ですが、お酒も飲んで無かったし、眠気も無かったし、なにせ「死んだよ」と言ったら納得して消えて行ったんですから。

 これほど明瞭な霊体験も珍しいという結論になりました。

 みなさんがどう捉えるかはご自由ですが、館主の中では否定する要素が一つもなかったんですな、寝ていない、酒飲んでない、もちろん薬物などしていないし、精神病院に入ったこともない、疲れていた訳でもない、なにより、部屋の電気は煌々とついていて、明るいところでの体験だったのです。

 加えて後日聞いたのですが、同時刻に、兄は消えていく足音を別なところで聞いており、妹は別の部屋で消えていく鈴の音を聞いていたので、やっぱりとなった。

 この世から魂があの世へいく途中に出てきたようです。

 ま、この体験は置いておいて、死ぬと体はどうなるという事から考えていこうと思います。

 確かに、人の死に関しても作用反作用の法則に関して、いろいろな事を考えないといけないのですが、死ぬ要因等を考えていくと、人の死に関しては関係者の悲しみが関わる場合も多く、殺人の被害者感情と同じく紐解くのは得策ではないとの考えから、現象のみに特化して考察しようと思います。

 館主の祖父のように高齢で、朝起きたら眠るように亡くなっていたという、苦しみも悲しみもそこにはなく、むしろ、お疲れさまでしたと送り出した、所謂大往生系でない場合も多いからです。

 祖父は最後にひょっこり顔を見せて、「死ぬってこういう事」と館主に教えてくれたんですがね。

 さて死ぬってなんでしょう?

つづく
→第30話

第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1
第14話 オカルトなお話し-2
第15話 出会い-1
第16話 出会い-2
第17話 魂と脳という臓器-1
第18話 魂と脳という臓器-2
第19話 魂と脳という臓器-3
第20話 魂と脳という臓器-4
第21話 この物語の骨子-1
第22話 この物語の骨子-2
第23話 この物語の骨子-3
第24話 この物語の骨子-4
第25話 善と悪-1
第26話 善と悪-2
第27話 善と悪-3
第28話 学びあい

 

 

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